さよなら最強機関車「EF200」&レア特殊貨車「大物車シキ800」京都鉄博から別れの旅へ

全車が引退した強大な出力を持つEF200形電気機関車と、「大物車」と呼ばれるシキ800形貨車の展示が、京都鉄道博物館で終了。「お別れセレモニー」が開催され、多くの人々がそのさよならの旅立ちを見送りました。

日中はなかなか見られなかった「大物車」の巨体

 一方、シキ800形貨車は1973(昭和48)年に製造されました。この車両は日本通運が所有する「私有貨車」で、おもに大型の変圧器を運ぶためのものです。

 シキ800形貨車の特徴は、なんといってもその姿。重さ160トンの機器を運べるよう、前後にそれぞれ2軸台車4台がつなぎ合わされており、車輪の数は合計で16軸32輪もあって、まるでムカデのようなスタイルです。こうすることで、1軸当たりにかかる重量を軽くし、線路への負担を軽減しました。変圧器はこの中間部にボルトなどで接合され、車体の一部となって運ばれますが、「アタッチメント」と呼ばれる接合用部品を変えることで、どのメーカーの製品も運べます。

 シキ800形貨車が走るのは変圧器の輸送時に限られ、また荷物を積んだ状態では45km/hまでしか出すことができません。そのため夜間に運行されることがほとんどであり、鉄道ファンのあいだではなかなか姿を見られないレアな車両として有名でした。製造から46年間、おもに変圧器をメーカーから全国の設置場所近くまで運んできましたが、2019年11月上旬に山陽本線で最後の仕事を完了。廃車されるのを前に、京都鉄道博物館で展示されていました。

 登場以来、物流の最前線で活躍を続けたEF200形電気機関車と、産業界を支える裏方として貢献したシキ800形貨車。彼らの“人生”には幕が下ろされましたが、その姿は多くの鉄道ファンの心に刻み込まれたことでしょう。

【了】

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京都鉄道博物館に展示されたシキ800形貨車。荷重を分散させるための「16軸32輪」という多数の車輪が特徴のひとつ(2019年11月24日、伊原 薫撮影)。

【写真】EF200&シキ800ってどんな車両? 写真で詳しくチェック

Writer:

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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コメント

4件のコメント

  1. シキの方は貨物鉄道博物館とかで引き取ってもらえなかったのかな。

    EF200は生まれた時代が悪かったとしか。

    • 生き残るシキ801の為に部品取りとなる可能性>シキ800

      EF200は…タイミングですよね〜。

  2. 非電化地域の故郷でDF50しか知らなかった世代からしたら新車のお披露目会にも見えるけどな。

    野球中継も延長の無い一部の地域の局地だし

    ただ勾配地区だからキハも妙に馬力のデカイのが走ってたけどね。

    都会じゃこんなん新車みたいなのが引退なんだな

    • まだまだ使えるのに勿体無い・・・。

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