「大型フェリー船長」の仕事を聞く 旅客船ならではのやりがい その魅力&なり方は?

「船はひとりで動かしているわけではないので」

――船長として、どんなことを大切にしていますか?

 常に「感謝の心」を持つことです。船長はともすると「絶対」になってしまう立場。決して「背中で語る」とか「見て覚えろ」ではなく、船員とコミュニケーションを取ることを大切にしています。「船長に対して意見が言いにくい」という状況になると、間違ったことを教えてもらえなくなり、事故に繋がります。「BRM(ブリッジリソースマネジメント)」というのですが、船はひとりで動かしているわけではないので、間違った指示や忘れている作業に対して指摘をしあうこと、そしてそれに感謝の気持ちを持つことが大切だと考えています。船員同士が良好な関係を築くことで、安全な航海が実現できるのですから。

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インタビューに応じる吉田船長(2019年10月30日、乗りものニュース編集部撮影)。

――夏と冬だと、どちらが大変ですか?

 夏は霧や台風の心配がありますが、冬には雪が降るとロープがカチカチに凍って、ハンマーで叩かないと出せなくなるなど、作業に支障が出ることがあります。苫小牧に泊まっているあいだは、水道管が破裂しないように水落とし(水道管の水を抜く作業)も必要です。動いているときはエンジンで温められているのですが、冬の、しかも水の上ですと、相当寒いんですよ。

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コメント

1件のコメント

  1. だいせつの火災での船長さんや亡くなられた船員さんの船乗りとしての使命感は学ぶべきところが多い。
    商船三井及びそのグループに属する会社にこのような人材が居ることはせめてもの救いである。