ヘリとは違う回転翼機「オートジャイロ」なぜ主流になれなかったのか?その長所と短所

飛行機は固定翼機と回転翼機に分けられ、後者はおもにヘリコプターと、「オスプレイ」のようなティルトローター機とに分けられますが、それとは別にオートジャイロというものもあります。ヘリコプターに似ていますが、別物です。

オートジャイロ 実は燃費悪くて音もスゴい

 なおオートジャイロはその後、回転翼とは別のプロペラなどで推力を得て、傾けて取り付けられた回転翼が、その推力により前進する際の風を受けて回転し揚力を発生させる、という形で実用化されました。言うなれば、前進する推力でもって回転翼が自然に回転し続けるオートローテーションを発生させ、揚力を得ている、というわけです。

 ただしオートジャイロには欠点もありました。一番の欠点は燃費が悪いこと。そして飛行する際にかなりの騒音をともなうことです。

 まず燃費の問題ですが、ヘリコプターにも酷似した回転翼は前述したように、機体の揚力を生み出すことはできますが、推進力はともなっていません。そのため回転翼とは別に、推進力を得るためにエンジンやプロペラなどを取り付けねばならず、そのための燃料も必要となりました。

 ふたつ目の欠点となった騒音は、現代のヘリコプターよりもかなり大きな音で、試験飛行の際には800m離れた距離でも90デシベルを記録したといいます。100デシベルで、鉄道ガード下で耳にする列車が通過する際の騒音くらいですから、近距離での騒音は相当なものだったと思われます。

 こうした長所と欠点を備えたオートジャイロ。第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけての時期には、さまざまに研究が行われました。ソ連では1920年代の末からオートジャイロの実用化の研究がすすめられ、やがてA-7という機体を量産化、その後のヘリコプター開発の基礎となりました。

【写真】日本のオートジャイロ カ号観測機

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. とても興味深く面白い。ヘリコプターの回転翼への置き換えなど検討されたことは無かったのだろうか?

    騒音について90デシベル観測例を示しているが引き合いに100デシベル(目安は鉄道架橋下)を出すのは適切ではなく90目安を表示すべき(50デシベル目安は事務所の中とされる)。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス