「最弱戦車」評価は本当?イタリア「M11/39」北アフリカで大敗北 何が問題だったのか

最強戦車を挙げるとなると議論が分かれるところで、最弱もまたしかりですが、その一角を占めるかもしれないのがイタリアのM11/39でしょう。第2次世界大戦の北アフリカ戦線に投入され、イタリア軍は語り継がれるほどの大敗北を喫します。

最初からわかってた? M11/39のお粗末すぎる問題点

 そのようなM11/39の初陣は1940(昭和15)年、北アフリカのリビアでした。当時のリビアはイタリアが支配していましたが、第2次世界大戦の開戦と同時に、エジプトを支配していたイギリスがリビアに侵攻。俗に「北アフリカ戦線」と呼ばれるイタリアとイギリスの戦い(当初)が勃発します。この戦いのなかでM11/39は実戦デビューしますが、実は驚くほど全く役に立たちませんでした。

 M11/39は、主砲に40口径37mm砲を搭載していました。これはM11/39が登場した1939年末の段階では、それほど見劣りするものではありませんでしたが、当時の戦車開発のスピードは驚くべき速さで、すぐに時代遅れとなっていってしまいました。

 また、その主砲も通常の戦車では回転砲塔に収まるところですが、M11/39の砲塔はそのスペースが不十分で、車体に直接、取り付けられていました。そのため敵目標を発見しても、砲だけを素早くそちらに向けることができず、車体を動かさなければならなったため、そのあいだに撃破されてしまうことも少なくなかったといいます。

 これらの問題は開発直後からわかっており、国を挙げて開発されたM11/39ですが、わずか100両ほどでその生産は終了してしまいました。

 そして前述した北アフリカで、イタリア軍はイギリス軍に大敗を喫し、M11/39もそのほとんどが失われました。これ以降イタリアは同盟国であるドイツに助けを求め、北アフリカでの戦いは新たな局面に入っていくことになります。

【写真】カンガルーマークを描かれたM11/39中戦車

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