消える列車の喫煙席 近鉄特急 700系新幹線 ただ喫煙車はサンライズで存続予定 なぜ?

喫煙ルームは健康増進法の対象外

 鉄道施設の禁煙化は、2003(平成15)年に受動喫煙防止義務を課した健康増進法が施行されて、ようやく本格化しました。2004(平成16)年に全車両禁煙車で開業した九州新幹線を皮切りに、次々と車内禁煙化が広がり、JR東日本とJR北海道は、2007(平成19)年3月のダイヤ改正で特急車両を全面禁煙化(寝台列車など一部除く)。京成、南海、近鉄を除く大手私鉄も、有料特急の全面禁煙化に踏み切りました。

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東海道・山陽新幹線の新型車両N700S。「喫煙ルーム」が設置されている(2018年1月、恵 知仁撮影)。

 一方、JR東海とJR西日本は、2007(平成19)年に導入した東海道新幹線のN700系電車から、喫煙席を廃止する代わりに喫煙ルームを設置しています。その後、山陽新幹線の500系電車、山陽・九州新幹線のN700系7000番台・8000番台もこれに続きました。そのほか、豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)」にも喫煙ルームが設置されています。

 私鉄では唯一、喫煙車を存続させた近鉄も、特急車両に喫煙ルームを設置しており、2020年度中に廃車予定の一部車両を除き、喫煙ルームの整備を完了しています(未設置車両は現在、全車禁煙で運行中)。

 喫煙ルームは改正健康増進法に定められた専用喫煙室に該当する施設なので、喫煙ルームが設置された車両では、今後も車内で喫煙することが可能です。なお近鉄では、喫煙ルームを備えた車両であっても、地下区間と大阪上本町、京都、大阪阿部野橋の各駅に停車中は利用できないとしています。

【写真】700系新幹線に3両ある喫煙席

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コメント

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7件のコメント

  1. 販売員といいますが近鉄の話ではないですよね?

  2. 随分狂った世の中になり果てたものだ。
    一方で「多様性」だの「共生」だのを喚き散らし、強制するのに、一方で喫煙者だけはナチ宜しく平然と迫害する。
    完全分煙化すれば済む話なのに、一体全体どういう思考回路をしているのか、全く理解出来ない。

    • >>完全分煙化
      密閉された喫煙室にどうぞ。

    • 吸いたいんなら喫煙スペースでやれっていう話だから迫害ではなく分離。

  3. 近鉄の「清掃・消臭が終了するまでは、座席を販売しない措置をとっています。」は徹底していますね。他人が喫煙するのは構わないと私は考えているのですが、どうしてもむせてしまうので却って嫌味となります。それと服が臭くなってしまうので訪問先で迷惑だったかもしれません。

  4. 何でもかんでも欧米化で禁止禁止!
    自分と違う事は徹底批判で?
    その割に飲酒運転や煽り運転、不正乗車やら引き籠りは無くならない。
    嫌な世の中だね〜

  5. JR西日本の700系16両編成って繁忙期ですらJR東海でアルバイト運用をしてる700系の博総送り込み用の新大阪←→博多1往復設定されてるだけなのに、どこで山陽新幹線内運用するんだ?て気が。