列車の運転士が失神したら…どうなる? もしもの備え「EB」「デッドマン」とは
運転士も健康面で対策 睡眠時無呼吸症候群は要注意
「運転士が気を失う」といった状況を少しでも回避すべく、鉄道業界では未然の対策もなされています。運転士の健康チェックです。なかでも「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、突然の意識障害の原因となるため、鉄道事業者によっては列車の運転に必要な国家資格「動力車操縦者運転免許」を取得する前後などに、運転士にSASの検査を受けさせます。また、免許の取得後にそのような状態が発覚した場合は、運転業務から外すといった配置転換などの措置をとることもあります。
このように、様々な保安装置の導入や対策によって、列車の安全は守られています。多すぎるようにも思うかもしれませんが、もちろん何重にあっても良いのが安全のための仕組みです。また、AI(人工知能)など最新技術を活用して、たとえば運転士の視線を察知して危険を予知するようなシステムの開発など、さらなる未来型の安全性向上策も期待されます。
【了】
※一部修正しました(2月25日10時10分)。
Writer: 西上いつき(鉄道アナリスト・IY Railroad Consulting代表)
大阪府出身。大学卒業後、名古屋鉄道にて運転士・指令員として鉄道運行に携わる。退職後、シンガポールの外資系企業にて国際ビジネスに従事。帰国後は東京を拠点として活動し2019年にIY Railroad Consulting設立、コンサルティング・セミナー・海外向け鉄道関連事業等を行う。東京交通短期大学・特別講師。著書に『電車を運転する技術』。
バスには「デッドマン装置」はつけられないのですか(急ブレーキは禁止ですっけ)?追突防止とか車線逸脱防止は一部で実用化されているようですが。
今の「ノート e-power」のワンペダルモードはある種のデッドマン装置ではあるけどな。
確かスカイラインはカメラが付いていて一定時間、瞬きしないとか何かで、勝手のブレーキがかかるんじゃなかったけ?
最新のバスは車線逸脱警報などやドライバー監視機能と連動して、ドライバーの異常を検知したらハザードとホーンを自動鳴動してゆっくりと減速・停止させる機能が付いてますよ。
これが既存の車両にも後付けできればいいんですけどね。
ATS地上子は 列車の状態を検出するもの ではなく、現示されている信号の状態や、速度制限区間等の情報を 列車に送るためのもの のはずでは??…