路線バス「東京~仙台」正解ルートは? 乗り継ぎ40回以上 関東から東北どこで越えるか

自治体運営バスを乗り継ぎ仙台へ! 阿武隈川を渡った「幻のバス」とは?

 宮城県内は沿岸部を北上していきますが、またしても川に行く手を阻まれます。

宮城県

・山元町民バス「ぐるりん号 南部線」:社台山元トレーニングセンター前~山下駅前
・山元町民バス「ぐるりん号 北部線」:山下駅前~浜吉田駅西
・亘理町民バス「さざんか号 南部循環線」:浜吉田駅西~亘理駅前
・亘理町民バス「さざんか号 北部循環線」:亘理駅前~水塚
(水塚~阿武隈間、徒歩およそ1.2km)
・岩沼市民バス「駅東・中央循環線2」:阿武隈~岩沼駅東口
・岩沼市民バス「駅東・中央循環線4」:岩沼駅東口~市民会館北
(市民会館北バス停と総合南東北病院バス停は同所)
・なとりん号(名取市コミュニティバス)「館腰植松線」:総合南東北病院~名取駅前
・なとりん号(名取市コミュニティバス)「高舘線」:名取駅西口~南仙台駅西口
・仙台市営バス「10」:南仙台駅東口~長町駅・たいはっくる前
・宮城交通「八木山動物公園線」:長町駅東口~仙台駅前

 宮城県の沿岸部も、山元町、亘理(わたり)町、岩沼市と自治体運営のバスを乗り継ぎながら北上していきます。亘理町と岩沼市のあいだを流れる阿武隈川の上はバス路線が途切れますが、2011(平成23)年の東日本大震災後、ここにはわずかな期間だけ「幻の路線バス」ともいうべきものが走っていました。

 地域を南北に貫くJR常磐線が東日本大震災により運休しているあいだ、亘理駅を拠点とした列車代行バスが、沿岸部から仙台への通勤・通学の足を担いました。2013(平成25)年には亘理駅から南の浜吉田駅までが復旧しましたが、震災前より大幅に終電が早くなったことから、亘理町が帰宅の足を確保すべく、岩沼駅と町内3駅を結ぶ「広域運行バス・岩沼線」を運行。始発の岩沼駅を夜23時51分に発車するという町営バスとしては異例の深夜運行が、2015年から1年半、行われました。なお筆者も運行当時に乗車しましたが、家路につくサラリーマンの乗車がきわめて多かったと記憶しています。

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青葉区役所から望む仙台市街(2017年3月、宮武和多哉撮影)。

 岩沼駅から先は、岩沼、名取それぞれの市営バスを乗り継ぎ、仙台市太白区の南仙台駅へ向かいます。そこから仙台駅までは乗り継ぎも比較的スムーズです。最後に乗車する宮城交通の「八木山動物公園線」は、仙台駅前からさらに県庁・市役所前まで走ります。この近くにある青葉区役所最上階の食堂は、仙台市内を一望できるだけでなく、行き交う路線バスの観察にも最適です。

※ ※ ※

 今回のルートを旅する場合、最低でも足かけ6日かかります。全国的に進行するバス路線の縮小は、沿線人口が多いはずの関東でも顕著で、紹介した路線でも運転手不足による減便が実施されています。路線バス乗り継ぎの旅を始めるなら、早めのほうがよいかもしれません。

【了】

【地図】東京~仙台 路線バス乗り継ぎルート

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」として国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

1件のコメント

  1. 最後のルートは、名取駅西口~ゆりが丘3丁目(なとりん号相互台線)→ゆりが丘3丁目~仙台駅(宮城交通)のルートもありますね。
    今は、各地で減便運行で、なかなか乗り継ぎも大変なんだろうな。