路線バス「東京~仙台」正解ルートは? 乗り継ぎ40回以上 関東から東北どこで越えるか

広大な福島県 宮城県境で待つ「最長」徒歩区間

 福島県内では内陸の「中通り」から海沿いの「浜通り」へと、県内を東西に移動します。その距離は長く、バスどうしの連絡もよいとはいえず、県内を通過するのに数日を要します。

福島県~宮城県

・福島交通:大ぬかり明神~矢祭町役場
・福島交通:矢祭町役場~棚倉駅前
・ジェイアールバス関東「白棚線」:磐城棚倉駅~白河駅前
・福島交通:白河駅前~石川営業所
・福島交通:石川営業所~須賀川駅前
・福島交通:須賀川駅前~郡山駅前
・福島交通:郡山駅前~太田熱海病院
・本宮市営バス「下樋熱海線」:太田病院~本宮駅前
・本宮市広域生活バス「岳線」:本宮駅前~岳温泉
・福島交通:岳温泉~二本松駅前
・福島交通:二本松駅前~福島駅東口
・福島交通:福島駅東口~原町駅前
・福島交通:原町駅前~相馬営業所
(相馬営業所~相馬駅間、徒歩すぐ)
・しんちゃんGO!(新地町民バス):相馬駅~役場前
(宮城県まで徒歩連絡。役場前~社台山元トレーニングセンター入口間、徒歩およそ4.3km)

 明神峠から白河市までの道筋は、江戸時代には「棚倉街道」と呼ばれ、奥州諸藩の参勤交代ルートとしても使われました。沿道には宿場や旅籠が立ち並んでいた名残もあるなど、バスの車窓はなかなか見ごたえがあります。棚倉町と白河を結ぶジェイアールバス関東の白棚線は、鉄道の廃線跡を活用したバス専用道を走ります。

 白河からは須賀川、郡山、本宮といったJR東北本線沿いの街と、そこから離れた街をジグザグに縫うように北上します。途中で経由する二本松市郊外の岳温泉には立ち寄り湯もあり、ひと息つきたいところですが、お湯の温度はけっこう高めです。

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福島交通の岳温泉バスターミナルは「岳温泉駅」を名乗る(2015年8月、宮武和多哉撮影)。

 目指す宮城県へは、福島市からJR東北本線沿いに進むと県境で6km以上の徒歩連絡が必要です。ここは、福島駅から2時間近くかけてJR常磐線の原ノ町駅(福島県南相馬市)へ向かうバスがあるので、一気に海沿いの「浜通り」へ出てみましょう。

 原ノ町駅から相馬市までは福島交通のバスがありますが、そこから宮城県に隣接する新地町の役場までは、新地町営バス「しんちゃんGO」を利用します。このバスは前日までに利用申請が必要なうえ、13人乗りの車両は満席の場合に「定期利用者優先」と明記されているため注意が必要です。

 そして、この浜通りの宮城・福島県境もバス路線がつながっていません。新地町役場から宮城県山元町の「社台山元トレーニングセンター前」まで4.3km、仮に「しんちゃんGO」を利用しなかった場合は、相馬市と新地町の境目にある福島交通のバス停「塚部」から8.4kmもの徒歩を要します。

【地図】東京~仙台 路線バス乗り継ぎルート

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コメント

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1件のコメント

  1. 最後のルートは、名取駅西口~ゆりが丘3丁目(なとりん号相互台線)→ゆりが丘3丁目~仙台駅(宮城交通)のルートもありますね。
    今は、各地で減便運行で、なかなか乗り継ぎも大変なんだろうな。