愛知産「ボーイング787主翼」1000機に ユニーク貨物機B747「ドリームリフター」で渡米

愛知産「787主翼」を運びこむのは 異形の貨物機「ドリームリフター」

 1000機目のボーイング787に使用される主翼を、三菱重工業の主翼センターから出荷した2月10日(月)には、ボーイングジャパンのウィル・シェーファー社長も同席し記念式典が開かれています。主翼はそののち、センターに隣接する東名古屋港埠頭から船で運ばれ、中部国際空港にやってきました。

 片翼あたりの幅が約27mもあるという787の主翼ですが、これを運ぶ「ドリームリフター」は、「ハイテクジャンボ」ことボーイング747-400型機をベースに、787の大型パーツ運搬用に改修されたもので、日本では中部国際空港でしか見られない機体です。「ジャンボ」の特徴であるコブ(アッパーデッキ)の後ろにさらに大きなコブがついたような、ユニークな胴体が特徴です。

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ボーイング787の主翼輸送に使われるB747-400LCF「ドリームリフター」(2020年2月12日、乗りものニュース編集部撮影)。

 中部国際空港では、積み込み用の車両「ローダー」にも「祝・787翼 1000号機」との横断幕が貼られ、その大きな節目を祝いました。

 1000機目の787にあたるのは、シリーズのなかの最長胴モデル、ボーイング787-10型機です。その主翼を積み込んだ「ドリームリフター」は、中部国際空港を12日16時半ごろ出発しました。こののち主翼は、ボーイングのチャールストン工場(サウスカロライナ州ノースチャールストン市)へ輸送され、最終組み立て作業に供される予定です。

【了】

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