ラミネート券 ICカードとは違う良さ 変わりゆく鉄道定期券 印字消えた券面に思うこと

クレジット機能もあるIC定期券 便利さと同時に感じるもの

 大学進学とともに上京したのちは、徒歩通学していたため、定期券とはしばらく離れます。3年生に進級し、通う校舎が遠方になったことで、再び定期券生活に突入。ラミネートでもなければ、磁気定期券でもなく、交通系ICカードに定期券情報を載せる「Suica定期券」でした。継続購入するたびに、表面の情報が新しいものに書き換えらえていきます。

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都市部の鉄道では、自動改札が一般的である(画像:PAKUTASO)。

 やがて大学を卒業し、社会人になると同じSuica定期券でも、今度はクレジット機能の付いた「ビュー・スイカ」に持ち替えますが、区間が学校最寄り駅から、会社最寄り駅に変更されたくらいで仕組みは同じです。自動改札での動作に体が馴染んでいくのと同様、Suica定期券にも慣れていきました。

 そして、それは前職の出版社を退職したときのこと。定期券を払い戻すべく、駅窓口で手続きを行いました。払い戻しの証明書とともに戻ってきたビュー・スイカからは、いつなんどきもそこにあった自宅最寄り駅から会社最寄り駅間の定期券情報が消え失せていました。

 光にかざすと、わずかに「そこに定期券情報が載っていた」ことがわかるくらいで、毎日の通勤が、そして日々の仕事が、記録から記憶へと変化したような印象を受けました。それと同時に、自動改札がないのに磁気だったり、あるいは窓口の係員の作業が加わるラミネート加工だったり、そんな手触りにあふれたかつての定期券が恋しくなりました。

【了】

【写真】駅の入場券にも「定期券」あり!

Writer: 蜂谷あす美(旅の文筆家)

1988年、福井県出身。慶應義塾大学商学部卒業。出版社勤務を経て現在に至る。2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅と牛乳を中心とした随筆、紀行文で活躍。神奈川県在住。

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コメント

3件のコメント

  1. 別にラミネート定期でも磁気定期でも払い戻しかければ駅で回収されてしまうはずなので(もちろんIC定期も)、むしろビュースイカ定期のほうが記録に残る気がしますが…
    (いずれにせよ払い戻ししなければ手元に残りますけどね)

  2. 通学時のSuica慶應かな?
    でも新川崎から乗るんだ……JRだけで完結するしそのほうが良いのか
    陸橋地獄~

  3. この方はいまいちピントがずれた記事が多いですね