鉄道貨物輸送 実は個人利用できる! 家財道具をコンテナに収納 長距離の引っ越しなど

運賃+集荷・配達料金を払えば個人利用可能

 ところで、鉄道貨物輸送は企業だけが使えるもの、というわけではありません。実は、個人でも利用できます。

 そういわれると、気になるのはその料金です。鉄道でコンテナ貨物を運ぶ場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは5tコンテナをひとつ運ぶ場合を例として、計算してみます。

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5tコンテナを載せた状態のコンテナ貨車。1両のコンテナ貨車に、5トンコンテナが5つ積載できる(2013年3月、伊原 薫撮影)。

 まず必要になるのが、貨物列車でコンテナを運ぶための「鉄道運賃(貨物運賃)」です。この鉄道運賃は、人が列車に乗る場合の「旅客運賃」と同じように、距離によって決まります。たとえば、東京貨物ターミナル駅から大阪貨物ターミナル駅までは3万8500円、福岡貨物ターミナル駅までは6万6000円、札幌貨物ターミナル駅までは7万500円です。このなかにはコンテナの使用料金も含まれており、列車の時刻表とともに、JR貨物のWEBサイトに公開されているので、誰でも見ることが可能です。

 余談ですが、大阪地区にある4つの貨物駅(大阪貨物ターミナル駅、吹田貨物ターミナル駅、百済貨物ターミナル駅、安治川口駅)は、旅客運賃の「都区市内制度」のように、運賃計算上は同一駅として扱われます。

 次に、上記の鉄道運賃は貨物列車で運ぶ部分に対する費用ですので、これにプラスして「送り元から貨物駅までの集荷料金」「貨物駅から届け先までの配達料金」がかかります。こちらは事業者によって違いますが、とある運送会社の場合は、貨物駅から10km以内は1万円、そこから10kmごとに2500円、という形で加算されます。

【写真】まさにジャストサイズ 鉄道コンテナに軽自動車がすっぽり!

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コメント

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4件のコメント

  1. 記事の写真の信号、どうやったら赤と青が同時に現示されるのか考えてしまうと、記事の内容が頭に入ってこない。

    • 四灯式信号機の一番上は黄色です。
      角度やカラーバランスの関係で黄色が赤っぽい橙色に現像されただけではないかと。

  2. 自衛隊のイベントに行ったとき売店にJR貨物の広告が貼ってあり、コンテナ1個あたりの送料等が書いてあった。
    たしかに全国レベルでの異動のある職場だし、うまいところで商売してると思った。

  3. 前職で東阪の倉庫間の在庫移動で思いの外数が多かったので合通呼んでコンテナ1個満載で送ったら路線便で送るより安く上がってびっくりしたな。