鉄道貨物輸送 実は個人利用できる! 家財道具をコンテナに収納 長距離の引っ越しなど

5tコンテナは軽自動車が納まる大きさ

 また、集荷や配達をしてもらうのではなく、貨物駅に自分で貨物を持ち込み、コンテナに積み込むことも可能です。この場合でも、コンテナを貨物列車に積み込む作業は運送会社が行うため、その費用がかかりますが、集荷や配達をしてもらうより安くなります。

 この「鉄道運賃」と「集荷料金・配達料金」が、鉄道でコンテナ貨物を輸送するために必要な料金です。このほかに、積み下ろしにかかった時間に応じた加算料金などが必要な場合もあります。

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イベントで展示された5トンコンテナの内部。畳を4枚敷いてもまだ余裕がある(2010年5月、伊原 薫撮影)。

 では、1個のコンテナでどれくらいの荷物を運ぶことができるのでしょうか。

 5tコンテナの内寸は、長さ3.64m、幅2.27mで、畳およそ5畳分に相当。高さは2.25mあり、なんと軽自動車がまるまる1台入ります。ミカンの段ボール(40×30×25cm)だと63箱×8段、引っ越しで使われる大きめの段ボール(55×35×40cm)でも40箱×5段と、かなりの量を積むことが可能です。冷蔵庫や洗濯機、本棚なども余裕で入りますので、単身での引っ越しはもちろん、荷物が少ない夫婦ならコンテナ1個で済むでしょう。

 実は、筆者(伊原 薫:鉄道ライター)もコンテナを使った鉄道貨物輸送を利用したことがあります。このときは引っ越しではなく、鉄道イベントで展示する模型レイアウトや鉄道部品などを、大阪貨物ターミナル駅から福岡貨物ターミナル駅まで運んでもらいました。

【写真】まさにジャストサイズ 鉄道コンテナに軽自動車がすっぽり!

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コメント

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4件のコメント

  1. 記事の写真の信号、どうやったら赤と青が同時に現示されるのか考えてしまうと、記事の内容が頭に入ってこない。

    • 四灯式信号機の一番上は黄色です。
      角度やカラーバランスの関係で黄色が赤っぽい橙色に現像されただけではないかと。

  2. 自衛隊のイベントに行ったとき売店にJR貨物の広告が貼ってあり、コンテナ1個あたりの送料等が書いてあった。
    たしかに全国レベルでの異動のある職場だし、うまいところで商売してると思った。

  3. 前職で東阪の倉庫間の在庫移動で思いの外数が多かったので合通呼んでコンテナ1個満載で送ったら路線便で送るより安く上がってびっくりしたな。