戦車はどう右左折するの? その場でグルグル「超信地旋回」が技術の尺度になるワケ

戦車は自動車と違い、車輪ではなく履帯、いわゆるキャタピラで走るため、車輪に角度を付けて曲がるようなことはほぼ無理です。とはいえ、戦車は進行方向を自在に変えられます。実際どのように曲がっているのでしょう。

クルマのようには曲がれない戦車

 一般的なクルマの場合、駆動方式にかかわらず、前輪の向きを変え、左右に曲がります。しかし、戦車は履帯(いわゆるキャタピラ)で走るため、ごく一部の特殊な戦車を除くと、履帯前部を曲げて右左折するということは、まず無理です。

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陸上自衛隊の10式戦車が超信地旋回を披露しているところ。地面が大きくえぐられている(柘植優介撮影)。

 では戦車はどのように右左折するかというと、曲がりたい方向に対し内側になる履帯を止め、外側の履帯だけを駆動させることで曲がっています。右折ならば右側の履帯を止め、左側の履帯だけ動かす、左折ならばその逆です。

 いうなれば、コンパスで円を描くように戦車は方向転換しており、このような回り方を「信地旋回(しんちせんかい)」といいます。この動きを大きく行えば戦車もUターン可能です。

 信地旋回は、初期の戦車以降、使われている方向転換(旋回)方法ですが、日本の10式戦車をはじめとした現代の戦車は、さらに一歩進んだ「超信地旋回(ちょうしんちせんかい)」と呼ばれる方向転換が可能です。これは簡単にいえば、その場で右回りおよび左回りするというもので、前述した信地旋回の際に止めている方の履帯を後方へ回す、すなわち左右の履帯を互いに逆方向へ駆動させると、その場で180度旋回ができるのです。

 信地旋回が止まっている方の履帯を軸に回るのに対し、超信地旋回は車体の中心を軸に回転するといえるでしょう。

【写真】国産戦車で初めて超信地旋回を達成した74式戦車

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コメント

1件のコメント

  1. スゲー 天才だ