ランドマークタワーに巨大柱が並んだ! 横浜のロープウェイ建設を見る 名物は廃線跡?
横浜市・みなとみらいに建設中のロープウェイが、工事の進捗とともに姿を現しつつあります。完成まで約半年を迎えた現地の状況を見てきました。
スリムな支柱 ケーブルはほぼ完成
横浜市・みなとみらいに建設中のロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」。横浜市によると「日本で最初の常設都市型ロープウェイ」だといい、2020年11月現在、翌年春の完成を目指して工事が急ピッチで進められています。
ロープウェイのルートは、桜木町駅東口から、大岡川河口部の上空を進み、運河パークまでを結ぶ約630mです。赤レンガ倉庫など新港ふ頭へのアクセス向上に加え、みなとみらい地区の新たな観光スポットとしても期待がかかっています。
「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」は、横浜市が2017年にみなとみらい地区の新たな交通システムとして公募し、採用された事業です。2019年12月に横浜市と事業者の間で事業協定が結ばれ、2020年3月に着工しました。
完成まで半年となった現在、現地にはすでに支柱が並んでいます。支柱の数は全線で3本、いずれも運河上に設置されています。支柱の高さは32mから40mになりますが、景観に溶け込むスリムな設計のためか、さほど圧迫感はありません。
空中に張られたケーブルは、左右それぞれ1本。このロープウェイの形式は、環状のケーブルに固定されたゴンドラが起終点を往復する「単線自動循環式」と呼ばれ、最も単純な形と言えるでしょう。なおゴンドラはスイスのCWA社製とのことです。
桜木町なら、戦闘機や背の高い船にケーブルが切られる心配も少なそうです。