2022年開業「宇都宮LRT」建設を見る ルートは山あり谷あり どれくらい進んだ?

川を越え山を上る「専用線区間」

 平出町から先の区間は、LRTだけの専用線(新設軌道)です。

(2)平出町~作新学院北

 新4号国道(国道4号バイパス)の下をくぐったLRTは、鬼怒川西岸の低地の集落や農地を貫く予定ですが、構造物の工事は始まっておらず、途中でルートを見失うほどでした。

 宇都宮市のLRT企画課によると、このあたりは用地買収も100%完了しているわけではないといいます。とはいえ、農地の一部は草が刈り取られ、そこに測量の杭が打ち込まれているなど、「ここを通るのだな」というのが何となくわかる箇所もありました。

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農地の中に続く杭の向こうが鬼怒川橋梁の建設現場(2020年11月、中島洋平撮影)。

 対照的に工事が進んでいるのが、川幅の広い鬼怒川をまたぐLRT専用の鬼怒川橋梁です。こちらは橋脚工事を終え、上部工(橋桁など)も一部進んでいました。鬼怒川橋梁の長さは634m、2021年8月完成の予定です。

 鬼怒川の東側は、川によってつくられた河岸段丘の地形を一気に駆け上がったのち、「作新学院北」の停留場にたどり着きます。ここは、作新学院大学と栃木県立宇都宮清陵高校の角にできる停留場で、両校の通学需要が期待されます。

 宇都宮市LRT企画課によると、鉄道ということもあり勾配は極力抑えられてはいるものの、芳賀・宇都宮LRTは全体を通じてアップダウンの多い路線になるといいます。

【地図】芳賀・宇都宮LRTの路線図

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コメント

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2件のコメント

  1. うまくいかないかはやってみなければわからない…最初?で最後の例になるのかどうか…

  2. 計画・予算通りいくかどうかはわからないが、飾りは後回しにしてでも、まずは線ができて電車が走ることを実現してほしい。 走らせてみて、役に立ちそうと思う人達(乗客)を確保することが最優先。