2022年開業「宇都宮LRT」建設を見る ルートは山あり谷あり どれくらい進んだ?
川を越え山を上る「専用線区間」
平出町から先の区間は、LRTだけの専用線(新設軌道)です。
(2)平出町~作新学院北
新4号国道(国道4号バイパス)の下をくぐったLRTは、鬼怒川西岸の低地の集落や農地を貫く予定ですが、構造物の工事は始まっておらず、途中でルートを見失うほどでした。
宇都宮市のLRT企画課によると、このあたりは用地買収も100%完了しているわけではないといいます。とはいえ、農地の一部は草が刈り取られ、そこに測量の杭が打ち込まれているなど、「ここを通るのだな」というのが何となくわかる箇所もありました。
対照的に工事が進んでいるのが、川幅の広い鬼怒川をまたぐLRT専用の鬼怒川橋梁です。こちらは橋脚工事を終え、上部工(橋桁など)も一部進んでいました。鬼怒川橋梁の長さは634m、2021年8月完成の予定です。
鬼怒川の東側は、川によってつくられた河岸段丘の地形を一気に駆け上がったのち、「作新学院北」の停留場にたどり着きます。ここは、作新学院大学と栃木県立宇都宮清陵高校の角にできる停留場で、両校の通学需要が期待されます。
宇都宮市LRT企画課によると、鉄道ということもあり勾配は極力抑えられてはいるものの、芳賀・宇都宮LRTは全体を通じてアップダウンの多い路線になるといいます。
うまくいかないかはやってみなければわからない…最初?で最後の例になるのかどうか…
計画・予算通りいくかどうかはわからないが、飾りは後回しにしてでも、まずは線ができて電車が走ることを実現してほしい。 走らせてみて、役に立ちそうと思う人達(乗客)を確保することが最優先。