2022年開業「宇都宮LRT」建設を見る ルートは山あり谷あり どれくらい進んだ?
最も工事が進む「工業団地区間」へ
専用線区間を越えると、再び道路上に線路が設けられる区間になります。
(3)作新学院北~テクノポリス東
作新学院北から先は、清原工業団地内の広い道路上の一画に線路が設けられる予定で、清原工業団地内を南北に縦断します。レールの敷設に入っているのはこの区間で、清原工業団地北の停留場は、乗り場の屋根も骨組みができていました。宇都宮市LRT企画課によると、ここはモデル工区のような位置づけで、工事が最も進んでいるそうです。
その北側は、道路をまたぐ専用の高架橋を通って進路を東へ取り、宇都宮テクノポリスセンター地区へ。一帯は平成以降に整備されたニュータウンで、大型の商業施設が立ち並ぶ地域の目貫通りを進みます。現在は道路の両端で拡幅のための工事が行われていますが、この区間でLRTは道路の中央部を進む予定です。
(4)テクノポリス東~本田技研北門
テクノポリス東から先は芳賀町のエリアとなり、同町が整備を進めています。管理センター前を過ぎたあとは一路、進路を北に取り終点へ向かいますが、ここにも「谷」が存在し、電車が坂を上り下りする姿がみられそうです。
終点の本田技研北門停留場の一帯は、ホンダの四輪車全般の開発を担うR&Dセンターや、その関連会社からなる「ホンダ村」ともいうべきエリアです。ただ、乗り場の整備はほとんど進んでおらず、予定地らしきものもまだハッキリわからない状況でした。
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特に宇都宮駅に近い市街地区間では、軌道の全貌も未だ見えないLRTですが、宇都宮市LRT企画課によると「工事は順調」とのこと。2022年3月の開業予定は変わらないといいます。
計画ではピーク時6分間隔、オフピーク時10分間隔の運行で、全線を普通電車ならば約44分、快速であれば37分で結びます。運賃は、宇都宮駅東口からベルモール前までは150円、終点の本田技研北門までは400円となる見込みです。今後、2021年春には車両の納入も始まります。
【了】
うまくいかないかはやってみなければわからない…最初?で最後の例になるのかどうか…
計画・予算通りいくかどうかはわからないが、飾りは後回しにしてでも、まずは線ができて電車が走ることを実現してほしい。 走らせてみて、役に立ちそうと思う人達(乗客)を確保することが最優先。