旧日本陸軍 海軍にもない高性能クレーン船を運用…なぜ? 「蜻州丸」建造への経緯

戦艦の名がズラリ 「蜻州丸」が運んだ砲の数々

「蜻州丸」は、1923(大正12)年9月20日に除籍されていた戦艦「鹿島」の砲塔四五口径三十糎加農(以下、砲名称は陸軍での呼称に基づく) 1基2門を東京湾要塞千代ケ崎砲台(神奈川県横須賀市)へ運搬したのを皮切りに、おもなところで下記のような運搬を実施しました。

・戦艦「安芸」の、砲塔四五口径二十五糎加農 連装2基を、東京湾要塞 三崎城ヶ島砲台へ運搬。
・巡洋戦艦「伊吹」の前部主砲塔、砲塔四五口径三十糎加農 連装1基を、津軽要塞大間第一砲台へ運搬。
・巡洋戦艦「伊吹」の後部主砲塔、砲塔四五口径三十糎加農 連装1基を、豊予要塞丹賀砲台へ運搬。
・巡洋戦艦「生駒」の前部主砲塔、砲塔四五口径三十糎加農 連装1基を、東京湾要塞 洲崎第一砲台へ運搬。
・巡洋戦艦「鞍馬」の第一、第二副砲塔、砲塔四五口径二十糎加農 連装2基を、東京湾要塞 大房崎砲台へ運搬。
・戦艦「摂津」の後部主砲塔、砲塔五十口径三十糎加農 連装1基を、対馬要塞 龍ヶ崎第一砲台へ運搬。
・戦艦「摂津」の前部主砲塔、砲塔五十口径三十糎加農 連装1基を、対馬要塞 龍ヶ崎第二砲台へ運搬。
・戦艦「土佐」の一番砲塔、砲塔四五口径四十糎加農 連装1基を、対馬要塞 豊砲台へ運搬。
・戦艦「土佐」の二番砲塔、砲塔四五口径四十糎加農 連装1基を、釜山要塞 外張子嶝砲台へ運搬。
・巡洋戦艦「赤城」の一番砲塔、砲塔四五口径四十糎加農 連装1基を、壱岐要塞 黒崎砲台へ運搬。

 このように、戦艦クラスの主砲塔だけでも8隻ぶんを国内外、離島や朝鮮半島にも運んでいます。

【写真】戦艦「大和」建造にも関わった現役クレーン船「さんこう」

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コメント

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5件のコメント

  1. 戦火を無事くぐり抜けたのに、戦後台風であっけなく…
    とは因果なものです。
    無事復員したのに交通事故で…という方のようです。

  2. もちろん今の陸海空は関係は良いのですよね?

  3. 砲塔砲台には、海軍は積極的に協力してますよ。
    一門に付き100発の砲弾を提供しています。

  4. 楊重→揚重

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。