間もなく還暦 私鉄最多数を誇った「東武8000型」 派生型も従え今なお現役の秘訣は?
「8000」型なのに数字5桁!? 両数が多く不足した車両番号
以上のように、設計の段階でコンセプトを明確に打ち出し、東武鉄道の輸送事情にたいへん適したデザインがなされた東武8000型は、1983(昭和58)年までの20年間に712両が製造されました。その結果、車両番号が途中で不足する事態となり、「サハ89116」のように形式は「8000」型ながら数字が5桁になる車両まで登場しました。「サハ89116」は廃車となってしまいましたが、この数字は私鉄の車両番号の中でも最大で、いまだその記録は破られていません。
東武8000型は主力車両として東武鉄道のほぼ全線で活躍しました。通勤輸送のみならず長距離輸送にも抜擢され、東上線では池袋駅から秩父鉄道に直通し、三峰口駅(埼玉県秩父市)までの112.9kmを走破する特急「みつみね」に、伊勢崎・日光線では浅草駅から東武日光駅(栃木県日光市)までの135.5kmを走破する準急にも使われました。
編成も2両編成から10両編成(現在は野田線の6両編成が最長)まで、偶数編成なら長短自在に組めることから、2020年現在は東上線の一部区間や野田線、亀戸線、大師線のほか、群馬県内のローカル運用で重宝されています。
上回りや台車は良かったものの
足回りのブレーキが登場当時でも時代遅れな 電気ブレーキ(発電/回生)無し だったのだけは… 残念な車で…
電気ブレーキを装備していないのは、関東平野の平らな所を走るから必要ないと考えたみたいですね。その後、東武の車両で会津方面まで乗り入れる必要が生じ、東武でも、電気ブレーキを装備した車輌が製造されましたね。
タグか何か名前わからないけど、
東武生越線ってなんやw
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
当時の東武では、輸送需要の爆発的増加に応えるため、とにかく経済性が求められた。
大量増備も見込まれるし、必要十分でオールマイティーなのがいいな。
ならば、M車の比率を下げて電制も戸袋窓も省略。これで製造費と重量を削減。軽くなれば電気代も保線費も少しはマシに。
M車減った分、走行性能を保つためバーニヤで加速力を限界まで引き上げとくか。
それから、混雑対応の4ドアロングシート。
あ、でも長距離の運用もあるから、乗り心地・掛け心地は良くしよう。よし空気ばね採用。
きちんとした設計思想で開発され、実際に大量増備されて東武の一時代を支えた功績は大きかろう。
そういえば軽量化と低MT比が狙うところなんかは209系と重なる気もする。
いつまでボロを使うんだという声も聞くけれど、私の中では立派な名車。野田線ユーザーで60000系より8000系の方が乗り心地良く感じている人も居るのでは?(騒音、空調、内装の清潔感は、時代・技術の差で仕方なし)
慣れ親しんだ東上線の池袋口で見れなくなって久しく、ブレーキの匂いが懐かしい。細くでも良いから、長い活躍を願う。
東武の一般車で、70090型(70000シリーズ)の次は80000型でしょうか?5桁の8000型があるから90000型でしょうか?