地下鉄に乗り入れなくなった関東大手私鉄車両 想定しながら乗り入れてない車両まで6選

乗り入れ自体をやめてしまった例

 別の地下鉄路線との乗り入れを開始したことにより、それまでの路線との乗り入れをやめてしまった車両です。

東急電鉄1000系電車

 東急電鉄1000系電車は、東急電鉄東横線から営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線に乗り入れていた7000系電車を置き替えるため、1988(昭和63)年から1990(平成2)年にかけて8両編成8本が東横線用に投入されました(その後、東横線・目蒲線兼用、池上線用車両も製造)。

Large 210301 noriire 03

拡大画像

日比谷線と乗り入れを行っていたころの東急電鉄1000系電車(2010年12月、大藤碩哉撮影)。

 車体長20mで4ドア車の車両が席巻する東横線ですが、1000系は9000系電車と似たスタイルながら7000系と同様に日比谷線車両にあわせて車体長18mの3ドア車となっているのが特徴です。1988年12月26日より日比谷線への乗り入れを開始。7000系は1991(平成3)年6月3日で日比谷線への乗り入れを終了しています。

 以降、東急電鉄による日比谷線乗り入れ車両は1000系に統一されましたが、2013(平成25)年3月16日に東横線が副都心線へ乗り入れを開始するのに伴い、東横線と日比谷線との乗り入れは終了。日比谷線乗り入れに使用していた1000系は3両編成に短縮のうえ1500番台として転用改造、池上線と東急多摩川線に転じました。余った中間車の一部は先頭車改造などを行い、福島交通や一畑電車などの中小私鉄に譲渡しています。

 日比谷線では朝ラッシュ時の混雑緩和のために03系電車や乗り入れ車の東武鉄道20050型電車で車両の前後2両が5ドアとなった車両が登場しましたが、1000系では5ドア車は登場することはありませんでした。

 日比谷線自体も18m車8両編成から20m車7両編成となり、同線に乗り入れている東武鉄道では70000型電車と70090型電車を導入。それまで使用していた20000型電車や20050型電車、20070型電車は転用改造のうえ20400型電車となって宇都宮線などで使用しています。最初の「後継車両の登場で乗り入れなくなった例」に含めて良いかもしれません。

【写真】懐かしい 千代田線乗り入れ初日の小田急1000形「スキップ準急」

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

5件のコメント

  1. 東急8000(想定してた?)、東武20000、京成旧3000~3300とAE100、京急旧1000、他にもあるな

  2. >1000系は9000系電車と似たスタイルながら7000系と同様に日比谷線車両にあわせて車体長18mの3ドア車となっているのが特徴です。

    日比谷線は開業当時18m車両オンリーだった東横線に合わせて18mにして、そのため20mが主流の東武はわざわざ18mの2000系を新造して乗り入れたんですよね。

  3. 東武の50000系(第2編成以降)は50050系と50070系と同じく、非常用扉があるが、地下鉄に乗り入れていない。同様に、TJライナーや川越特急で使われている50090系も非常用扉があるが、地下鉄に乗り入れていない(TJライナーはいつ地下鉄に乗り入れるのだろうか…)。

  4. 京成AE100に触れて欲しかった…。

  5. 京急2100型は? 当初は都営浅草線を経由して成田空港まで乗り入れ予定でしたし。
    (品川駅-泉岳寺駅間は、京急本線の支線です)