【空から撮った鉄道】2021年の「都心の春」を撮り下ろしました

いままでの【空から撮った鉄道】では、主に過去の空撮エピソードを紹介してきました。ここで最新の空撮もお見せしようと思い、2021年3月に撮影したばかりの「都心の春」をお届けします。

この記事の目次

・桜が満開で薄曇りのタイミングは意外と少ない

・撮影は山手線から開始

・大井町から御茶ノ水、四ツ谷へ

・千駄ケ谷、東中野、そして井の頭公園へ

【画像枚数】全17枚

桜が満開で薄曇りのタイミングは意外と少ない

 満開の桜と鉄道を絡めて空撮するとき、どのタイミングで撮影するのが良いか、毎年考え込みます。地上の桜撮影と同じで、いつが撮影しごろなのだろうかと予想を立てて、飛行機やヘリの予約など準備をします。2021年の桜は早いという予想だったので、3月25日くらいかなぁと考えていました。

 とはいえ、25日前後はまだ全体的に桜が満開になっていない気がしました。満開のところもあるけど、まだこれからのところもある。もうちょっと待ったほうがいいか、桜を下見しながら思案していました。

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拡大画像

山手線原宿~渋谷間を行くE235系の内回り電車。神宮通公園の桜とともに先頭車がビルの合間から顔を出す一瞬を狙った(2021年3月30日、吉永陽一撮影)。

 また桜とは別件で、渋谷駅や高輪築堤の進捗も気になっており、それらを撮るならばディティールを見せないといけないので、快晴で影が出ることよりも、曇りか薄曇りの天気で、影が出たとしても柔らかくて薄い影になる天気を狙いました。桜が満開で、かつ薄曇りの日。意外と無いですが、3月30日にしました。パイロットが「視程悪いけど飛ぶ?」と心配するほど黄砂でぼんやりとした視程ですが、引き絵は撮らないため影響は少なく決行します。これ以上遅いと桜が散ってしまい、花筏も期待できるか微妙なので、30日しかないという判断でした。

 調布飛行場から上空へ達すると、やはり大気が白いなぁと、モヤっとする気持ちです。しかしながら建物の影は出にくくなっているので、撮影条件はまずまず。遠景まで入れるとなると今日はNGですが、鉄道車両や駅周辺、桜の寄りのカットがメインなので大丈夫です。

撮影は山手線から開始

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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