鉄道ファンは「58」がお好き? 妙に気になる二ケタ数字 なぜ選ぶ?

90番台

 最後に90番台の二ケタ数字を見ていきます。

「90」「91」「92」「93」「95」「96」

「90」には大井川鐵道が所有する電気機関車のED90形が挙げられます。現在、国内唯一のアプト式機関車です。

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大井川鐵道のED90形電気機関車(2005年11月5日、伊藤真悟撮影)。

 それ以外にも「91」「92」「93」を含めて国鉄が製造したED90形、EF90形、ED91形、ED92形、ED93形電気機関車があります。いずれも試作車です。

 ED90形はED44形、ED91形はED45形として1955(昭和30)年から1957(昭和32)年にかけて国内初の交流電化線区(仙山線陸前落合~熊ヶ根間)での試験用に製造された交流電気機関車。1961(昭和36)年に形式変更を行っています。

 ED92形は交直流方式の試作電気機関車ED46形を1961(昭和36)年に形式変更したもの。EF90形はEF66形電気機関車、ED93形はED77形電気機関車の試作機で、量産車の登場によりEF66形901号機、ED77形901号機となっています。

「95」は欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」(既廃車)にあわせた塗装が特徴の電気機関車EF81形95号機、「96」は「キューロク」の愛称を持つ9600形蒸気機関車です。

※ ※ ※

 以上のように列挙しましたが、もちろんこれだけではありません。鉄道ファンが好きな二けた数字は数多くあります。

 ちなみに国鉄では在来線で使用する機関車の形式番号について、以下のように定めていました。

■蒸気機関車
・10~49 タンク機関車
・50~99 テンダ機関車

■ディーゼル機関車
・10~49 最高運転速度85km/h以下
・50~89 最高運転速度85km/h超
・90~99 試作車

■電気機関車
・10~29 直流方式で最高運転速度85km/h以下
・30~39 交直流方式で最高運転速度85km/h以下
・40~49 交流方式で最高運転速度85km/h以下
・50~69 直流方式で最高運転速度85km/h超
・70~79 交流方式で最高運転速度85km/h超
・80~89 交直流方式で最高運転速度85km/h超
・90~99 試作車

【了】

【写真】「14」で「51」の代表例

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コメント

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3件のコメント

  1. そんな理由なんかで選ばないよ

  2. 旧国鉄·JRの101系の試作車はモハ90、209系の試作車は、901系と呼ばれていましたね。

  3. 「20」番台は0系新幹線普通車グループ(先頭車:21/22。中間車:25/26/27)だな(グリーン車が15/16、半室ビュッフェ車が37,食堂車が36)。