鉄道なくても「〇〇駅」なぜ? 自動車駅とは何か 実態はバス停でも「駅」である理由
周囲に鉄道が通っていないにもかかわらず、バス停留所の名称が「〇〇駅」となっていることがあります。中には、きっぷの販売窓口や食堂などが併設され、さながら鉄道駅のようなところも。実は昔から「自動車駅」というものが存在します。
豊田本郷駅に鉄道はない
バス停留所の名称は、その地名や近隣施設などにちなんで付けられることがほとんどです。例えば「〇〇駅」となっていれば、鉄道の駅近くにあることが一般的ですが、中には昔から周囲に鉄道駅などないのに「○〇駅」を名乗るバス停があります。
たとえば神奈川県平塚市には、神奈川中央交通の路線に「豊田本郷駅」というバス停があります。いざ同地へ赴くと、近くを東海道新幹線が通ってはいるものの、鉄道駅はありません。ではなぜ、このバス停は「駅」を名乗るのでしょうか。
これは、かつて神奈中バスと国鉄(現・JR)が連絡運輸を行っていた名残です。連絡運輸とは簡単にいうと、旅客などが2社以上の事業者をまたがって移動する場合、乗車券類が1枚で済むよう事業者間で結ばれた契約に基づく輸送のこと。そして、この乗車券を販売する窓口のある箇所を「駅」と称しました。「自動車駅」とも呼ばれます。窓口はバス停に設けられることもあり、豊田本郷駅はその一例だったのです。
2021年現在、神奈中バスとJRの連絡運輸は解消されており窓口もありませんが、バス停名はそのまま。神奈中バスによると、その理由は特にないということです。
ちなみに同社にはほかにも2つ、鉄道駅以外で駅を名乗るバス停があります。豊田本郷駅と同じ平塚市内の金目駅、伊勢原市内の大山駅です。いずれもかつては、国鉄との連絡乗車券を販売していました。
道の駅
千葉県には片貝駅がありますね。
こちらは廃線になったら鉄道の名残ですけど。
会津バスにもバス駅がありますね。東山温泉駅は今でもありますが、裏磐梯高原駅は福島方面の路線が廃止になりさらには猪苗代方面の路線自体が東都バスに移管になって建物も小さくなりました。