パトカーの値段は? 救急車の車種は? 緊急車両のスペックあれこれ 実は朱色の消防車

街中で見かけるパトカーや救急車、消防車などのいわゆる「緊急車両」。目立つ色をしていて、昔から形も大きく変わったこともなさそうですが、細かく見ると奥の深い分野です。

消防車の色は「朱色」 ただ微妙な違いも?

 実は消防車の製造において国内で6割のシェアを持つのが、モリタホールディングスです。1917(大正6)年に日本初の国産消防ポンプ自動車を完成させた企業で、近年はしご車を中心に年間600台を生産し、最近では中国や東南アジアにもはしご車を輸出しています。

 モリタホールディングスは、トラック・バス業界最大手である日野自動車からエンジンや骨組みだけのトラックを仕入れ、全国の消防署や消防団の要望に応じて、オーダーメードで消防車に仕上げています。

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高輪消防署二本榎出張所の車庫に並ぶ3台の消防車。左右の2台が現用の車両。ニッサン180型消防ポンプ自動車(中央)は出動しないため、柱の奥に配置されている(柘植優介撮影)。

 モリタホールディングスは1980年代に、国内で初めてはしごの電子制御を実用化しました。はしごの電子制御はそれまで使われていた油圧式よりも早く操作でき、救助が始まるまでの時間を短縮できるようになりました。目につきやすい箇所で多くの設備を搭載する消防車の価格は、例えばはしご車で1億8000万円ほどにもなります。

 ちなみに、消防車の色は国土交通省から「朱色」と定められているのですが、実はオーダーによって微妙に色合いが異なるそうです。例えば、海外からは暗めの赤のオーダーがあるそうで、モリタホールディングスが手掛ける赤色だけで10種類あります。

 私たちが安心・安全に暮らせるよう、日々活動する緊急車両の数々。スペックやその裏側を知ると、また新たな魅力が見えてきます。

【了】

【濃緑の救急車 青いレスキュー車】ちょっと変わった緊急車両を見る

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