「日本一高いトンネル」路線バスで抜けられます! 東武が提案「秘境バスルート第二弾」

「日本一高いトンネル」を行く路線バス

 旅のハイライトとなるのが、県境を越える「金精道路」を行く路線バスです。

(3)関越交通:湯元温泉~金精峠~鎌田

 この路線は、2021年については5月下旬から10月末まで、1日4往復(1往復は日光白根山ロープウェイ始発着)運行しています。なお、金精道路は冬季は閉鎖されます。

「湯元からしばらく走ると、さっきまでいた湯元温泉街や湯ノ湖を見下ろし、遠く男体山が見渡せるほどの高さまでつづら折りの坂を登り続けます」(東武の担当者)。10分ほどで到着する「金精トンネル駐車場」バス停は、金精トンネルの目の前にあり、ここから登山する人もいるそう。

 金精峠を貫く金精トンネルは標高が1843mで、日本一標高の高い道路トンネルとして知られます。長さ755mのトンネルを抜け群馬県片品村に入ると、あとは下り坂。やがてシラカバやナラの木の合間に、エメラルドグリーンの菅沼が目に入ってくるといい、「車窓右手に座るのがオススメ」だとか。

「丸沼高原」の看板を通過したのち、バスは曲がって森のなかへ。大型バス1台がやっと通れるほどの道を行くと、またもや左手にエメラルドグリーンの湖面が現れるそう。これが「丸沼」で、湖畔に立つ1933(昭和8)年開業の温泉旅館「環湖荘」に乗り入れます。

 国道に戻ってしばらく進むと、今度は日光白根山ロープウェイへ向かいます。時間があるときは是非立ち寄りたいところですが、今回は通過(後述)。14時17分に到着する終点の鎌田は、尾瀬の入口である片品村の中心地です。近くの「道の駅 尾瀬かたしな」では、足湯もある展望テラスから尾瀬国立公園を一望できます。

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鎌田バス停。バスタ新宿行きのほか、沼田駅行きのバスも発着している(画像:東武鉄道)。

(4)関越交通高速バス「尾瀬号」:鎌田~バスタ新宿

「尾瀬号」は5月から10月の夏季シーズンに、尾瀬の群馬県側の入口、大清水登山口とバスタ新宿を結んでいる予約制の高速バスです。今回紹介した乗り継ぎでは、大清水から新宿へ戻る午後の3便のうち、鎌田発14時45分、15時45分の便に乗ることができ、バスタ新宿着はそれぞれ18時45分、19時30分です。

 鎌田からは、沼田方面の路線バスでJR上越線の沼田駅や上越新幹線の上毛高原駅へ向かい、そこから東京へ戻ることもできますが、新宿発・新宿着の一筆書きを実行するには高速バスが一番でしょう。

 ちなみに、2020年までは東武日光~鎌田~鳩待峠間を直通する連絡バス「日光尾瀬かたしなエクスプレス」もありましたが、2021年は運行されていません。

【新宿~尾瀬日帰り突貫旅行のルートを見る】

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