「日本一高いトンネル」路線バスで抜けられます! 東武が提案「秘境バスルート第二弾」

「夜行」を使えばさらに周遊可能!

 ちなみに今回のルート、早朝にバスタ新宿を発車する「尾瀬号」で群馬県側から日光へ抜け、そこから東武特急「けごん」の最終便で東京へ戻ることも可能。ただし浅草着です。

 一方、10月の週末6日間に運行される浅草発の臨時夜行列車「日光紅葉夜行」を使えば、湯元温泉から鎌田へのバスも午前中の便に乗ることができ、日光白根山ロープウェイなどの途中下車も容易に。高速バス「尾瀬号」もバスタ新宿発の夜行便があるため、これらを使えば途中下車する場所の選択肢も広がりそうです。なお東武バス日光と関越交通は、東武日光から鎌田を経て尾瀬鳩待峠までの乗車が可能な、4日間有効の「日光・尾瀬ディスカウントパス」も大人3300円で用意しています(通常運賃だと東武日光~鎌田間で3700円)。

 今回紹介した金精峠越えの路線バスは、昭和40年代から東武バスが運行していたものの、1990年代に廃止となり、長らく途絶えていました。東武グループの関越交通がこれを復活させたのが2016(平成28)年のこと。背景には、旅行形態が個人旅行に主体へと変化し、公共交通機関を使ったスタイルの旅行が増加していたことがあるといいます。

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バスタ新宿に到着した「尾瀬号」(画像:東武鉄道)。

 東京から尾瀬方面へ、あるいは日光・群馬から尾瀬・奥日光方面へ向かう目的のバスどうしをつないだ縦断ルートを紹介した東武の担当者は、次のように話します。

「運転の心配がなく、あまり足を伸ばされない奥日光、白根山、片品などゆっくり縦断して、味わって欲しい。特に、菅沼・丸沼の湖面は素晴らしいです。また、県境をまたぐ路線など、『路線バスを乗りつくしたい』というバス愛好家へもおすすめです」

【了】

【新宿~尾瀬日帰り突貫旅行のルートを見る】

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