関西・中部圏 全通まで「あとちょっとな道路」5選 壮大な計画も気づけば大部分開通済み

中部地方では「乗り継ぎに便利なバイパス道路」が完成間近

 中部地方で目玉となる道路事業としては、東海北陸道がますます利用しやすくなるほか、やはり大都市圏をバイパスできるようになる路線が5年以内に全通見通しとなっています。

東海環状自動車道(2026年度全通見通し)

 東海環状自動車道は伊勢湾岸道および新東名の豊田東JCT(愛知県豊田市)から、東海北陸道の美濃関JCT(岐阜県美濃市・関市)を経由して新名神の新四日市JCT(三重県四日市市)までを結び、愛知県内から放射状に伸びる5本の高速道路を連絡する、総延長約153kmの高規格幹線道路です。

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淀川左岸線の2期工区のルート概要(画像:阪神高速道路)。

 2005(平成17)年に最初の区間である豊田東JCT~美濃関JCT間73kmが開通。伊勢湾岸道・東名と東海北陸道を使った名古屋市中心部を経由するルートのバイパスとなりました。また西側では、2012(平成24)年に大垣西IC(岐阜県大垣市)~養老JCT間が開通。わずか6kmほどの「東海環状道」でしたが、岐阜県側、三重県側で順次延伸開通。2026年に全線開通見通しとなっています。

 残る未開通2区間のうち、大野神戸IC(岐阜県大野町・神戸町)~山県IC(山県市)は2024年度の開通見通しです。この開通により養老JCT~美濃関JCT間は、名神・東海北陸道経由だと渋滞多発地点として悪名高い一宮JCTを通りますが、それが回避できるようになります。

 もうひとつの区間は大安IC(三重県いなべ市)~養老IC(岐阜県養老町)間。大安IC ~北勢IC(いなべ市)は2024年度、北勢IC~養老IC間が2026年度開通見通しです。これにより東海環状道は全通となり、東海環状道経由で新名神と東海北陸道を結ぶルートが誕生します。これまでは豊田東JCTや土岐JCTを経由したり、名古屋市内を抜けるなど複雑な乗り継ぎが必要でしたが、シンプルなルートで相互が結ばれるのは大きなメリットとなりそうです。

【了】

※一部修正しました(9月22日17時00分)。

【いつの間にか全通近し 5つの道路のルートと進捗を見る】

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コメント

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1件のコメント

  1. 枚方って人口約40万都市かつ京都府にはない、奈良県では中部の橿原市しかない高度救命救急センター(関西医科大学附属病院高度救命救急センター)に名神のインター作ればインター降りて10分以内に病院到着するのに作らないなんてどういう了見なんだろう……と思いながら工事の状況を見る出勤日の日々……。