なぜボクらは2階建て列車が好きなのか E4系新幹線「Max」引退前に思うこと

2階建て住宅への憧れと通ずるもの

 私見ですが、2階建て列車の人気は、そのまま2階建て住宅の人気と結びついていたと思われます。筆者を含む1960年代~70年代生まれにとって、2階建て住宅への憧れは強かったのではないでしょうか。公団住宅が普及し、高層住宅が広まりつつあった時代です。上京してアパートに住み、その後団地やマンションに移り、将来は2階建てに住む。そんな「住宅すごろく」のような価値観が「中流意識」にありました。

 私の父も同様で、我が家は2間のアパートに始まり、2DKのマンションを経て、マイホームを建てました。子どもの頃に私は、2階建ての友達の家が羨ましいというか、家の中に階段があるって面白いなあと思っていました。

 2階建ての家への憧れと普及は、人気漫画にも反映されています。たとえば『サザエさん』。原作では福岡に、2階建ての家の描写が登場します。ただ1969(昭和44)年放送開始のアニメ版では平屋の5DKです。

 時を同じくして連載開始した『ドラえもん』は当初から、のび太の家は2階建てです。スネ夫の家は豪邸だから別格として、戸建て住宅はほとんど2階建てで描かれています。当時、私が通っていた小学校では、商店兼住宅やアパートに住む子どもが圧倒的に多く、住宅のみ2階建てはお金持ちという印象でした。

 鉄道に話を戻すと、明治大正の頃から路面電車で2階建て車両があったようです。しかし「家を覗かれる」という苦情が多く廃止したというエピソードもあり、周辺は平屋建てが一般的だったのかもしれません。路面電車以外の鉄道では、近鉄が1958(昭和33)年に導入した特急車両「ビスタカー」が初。2階席の眺望の良さなどから人気を博しました。私も子どもの頃、絵本で見た「ビスタカー」に憧れを抱いていました。

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コメント

2件のコメント

  1. ありがとうございます。ちょうど80年代末期くから90年代にかけてはダブルデッカーブームであり、列車はもちろんのこと、自動車(特にバス)も2階建がブームでありました。そして、当時は通称ジャンボ機の愛称であったB747シリーズも人気を博していました。更にこの当時の子どもたちの乗り物の絵は大半がダブルデッカータイプのものが多いのも特徴的でした。そして時代は変わり今現在では合理性を求め傾向があるせいか、乗り物はコンパクトタイプを求める傾向があるようです。新幹線も300系以降の車両は車体高を大幅に低くなり、バスでは国産ダブルデッカー(エアロキング)が製造を取りやめたり(その代わり海外[主に欧州を中心に]から輸入)、そうかと思えばこんどは中小型タイプのバス(いすゞエルガミオシリーズや日野ポンチョシリーズなど)が人気を博したり、旅客機ではジャンボことB747シリーズが国内から完全撤退してしまったと思ったら今度はLCCのブームと需要ででA320シリーズやB737シリーズなどの小型タイプのジェット機が大量に拡大し、更にはこれよりも小型の超小型タイプ(定員100人未満)のジェット機も数多く登場しました。まとめとして、今の時代では大きくて大容量よりも小型でコンパクトを求める傾向が強いのではと感じます。

  2. 私は今でも乗り心地のベストは100系の2階だと思っています。あれ程の静かさや揺れの少なさは、今でも懐かしく感じます。特にあの後に登場した300系の揺れの酷さに、尚更、100系の乗客を優先した設計を感じました。重い車両が細かい振動を抑えていたようにも思います。結局、JR東海の運用効率化のための軽量化高速化の方針に合わなかったのですが、それでも、乗り心地ベスト車両は100系の2階であることは強調したい。このため、これに乗った時は東京大阪間を2時間位に感じていました。体感というのも列車旅の重要な要素です。