パンタグラフあっても「電車」じゃない!? 犬もOK京王ケーブルカー 御岳登山鉄道が斬新
終点駅からリフトでさらなる高みへ
鉄橋を登り終えてしばらく行くと、列車交換設備がありました。その脇に「スカイツリー六三四m」の標識を発見。そう、この地点の標高は東京スカイツリーと同じなのです。
ケーブルカーは総距離1107mを6分で登り終え、終点の御岳山駅に到着しました。滝本駅からの高低差は423.6mもあり、御岳山駅は標高831mです。駅には土産物屋やお洒落な喫茶店も併設されていました。
御岳山駅のすぐ近くに、大展望台へと向かうリフト(土日祝のみ営業)の御岳平駅があります。スキーのリフトとほぼ同じつくりで、1人乗りの座席が自動的に回ります。
5分ほど登ると、終点の大展望台駅へ。その標高は881mです。以前は駅舎にはギャラリースペースがありました。
ここから山頂の武蔵御嶽神社を目指します。山頂まで集落が続く関係で道が舗装され、楽な登山です。徒歩20分ほどで到着しました。山頂は神社だけでなく、宝物殿や土産物屋、食堂、ラジウム泉の立ち寄り湯ができる宿もあります。
御岳山は都心からの交通の便もよいため、気軽な登山体験ができます。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
日本のケーブルカーは、大半が車内で使用する照明などの電源として、パンタグラフを持っています。最近は省略されることも多くなっていますが。