隣の駅が近すぎ? 東京の「短い駅間」なぜそんなに短い?

もっと短い駅間がある!

 もっと短い駅間のところもあります。

300m級

・東京メトロ丸ノ内線:新宿三丁目~新宿
・東急池上線:五反田~大崎広小路

 いずれも距離300mとされ、キロ程のうえでは、この2つが東京圏の普通鉄道で最も短い駅間です。

 丸ノ内線の新宿三丁目駅と新宿駅は、ホームは別々なもののメトロプロムナードと呼ばれる地下街でつながっており、別の駅という感じも薄いかもしれません。新宿三丁目はもともと、甲州街道と青梅街道が分かれる「新宿追分」と呼ばれた要衝で、戦前には京王もこの地にターミナルを構えていました。なお、丸ノ内線は新宿御苑前~新宿三丁目間も400mしか離れていません。

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丸ノ内線の新宿駅と新宿三丁目駅の境界。ここを境に地上出入口の表示も駅名がわかれる(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方の東急池上線の大崎広小路駅は、もともと終着駅で、ここから五反田駅まで徒歩連絡だった時期があります。大崎広小路より600m西側には、かつて桐ケ谷駅もありましたが、こちらは戦時中の空襲で被害を受け廃止されています。

※ ※ ※

 ちなみに全国で見ると、普通鉄道の最短駅間は長崎県を走る松浦鉄道の中佐世保~佐世保中央間で、200mしかありません。路面電車(軌道)の電停まで含めると、高知県を走るとさでん交通の一条橋~清和学園前間の84mが最短です。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 新宿駅の成田エクスプレスや東武直通特急などが発着する5・6番ホームが後に出来たので、ホームが南に突き出て、新宿駅と代々木駅は目と鼻の先にある。短い駅間では、案内で所要時間が1分となるが、代々木駅に停車する山手線や中央総武線各駅停車は、新宿駅でホームがいちばん北にあるので、案内で所要時間が2分となる。

  2. >「新宿御苑前~新宿三丁目間も400mしか離れていません」
    どのような測定で400mとなるのかはわかりませんが、キロ程としては700mですね。
    東京メトロの400mは日比谷線日比谷~銀座と銀座~東銀座にあります。

  3. 廃止された、かつての中央線のターミナル駅の「万世橋駅」と御茶ノ水駅だな。