隣の駅が近すぎ? 東京の「短い駅間」なぜそんなに短い?

東京圏の鉄道は得てして駅の設置間隔も短めですが、隣の駅がしっかり目視できるほど近いというケースも。そんな短い駅間を探ってみました。

都電並み!? な短い駅間

 東京の鉄道は、地方に比べれば駅間の距離も短いですが、なかには、隣の駅がはっきり見えるほど近い、というケースがあります。そうした短い駅間を集めてみました。

Large 211215 ekikan 01
奥が西武新宿線の都立家政駅。鷺ノ宮駅を出るとすぐ着く(乗りものニュース編集部撮影)。

500m級

 駅間のキロ程は小数点第一位まで、つまり、100mの単位まで表されます。このキロ程で0.5、すなわち500mという駅間がいくつかあります。

 たとえばJR山手線の西日暮里~日暮里間は0.5kmとされ、JR東日本で最短の駅間のひとつとされています。西日暮里は現在の東京メトロ千代田線と山手線の接続駅として、1971(昭和46)年にできた比較的新しい駅です。

 なお、ホームの端と端であれば、代々木駅と新宿駅の方が400mほどといわれますが、代々木~新宿間のキロ程は700mとされています。

 私鉄では、都内の次のような駅間が、いずれも500mです。

・京急本線:青物横丁~鮫洲
・京王井の頭線:渋谷~神泉、新代田~東松原
・西武新宿線:都立家政~鷺ノ宮
・東急大井町線:荏原町~旗の台、大岡山~緑が丘、尾山台~等々力

 京急線はもともと路面電車として明治時代に開業しており、かつては今よりも多くの駅がありました。一方、京王井の頭線や西武新宿線、東急大井町線は普通鉄道として昭和戦前に開業していますが、いずれも、利便性を高めるため駅をこまめに設置していました。

 一方、京急本線と京王井の頭線で、駅間がこれより短い400mだった2駅は、いずれも統合されています。前者は南馬場駅と北馬場駅が統合されて新馬場駅に、後者は駒場駅と東大前駅が統合されて駒場東大前駅になりました。ちなみに西武新宿線には戦時中、鷺ノ宮駅から700mほど西側にも西鷺宮駅がありましたが、戦後は再開されていません。

この記事の画像をもっと見る

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 新宿駅の成田エクスプレスや東武直通特急などが発着する5・6番ホームが後に出来たので、ホームが南に突き出て、新宿駅と代々木駅は目と鼻の先にある。短い駅間では、案内で所要時間が1分となるが、代々木駅に停車する山手線や中央総武線各駅停車は、新宿駅でホームがいちばん北にあるので、案内で所要時間が2分となる。

  2. >「新宿御苑前~新宿三丁目間も400mしか離れていません」
    どのような測定で400mとなるのかはわかりませんが、キロ程としては700mですね。
    東京メトロの400mは日比谷線日比谷~銀座と銀座~東銀座にあります。

  3. 廃止された、かつての中央線のターミナル駅の「万世橋駅」と御茶ノ水駅だな。