「ながら」廃止 18きっぷで東京から西へ「一日で行ける極限」どう変化した?【できごと2021】

「ながら」廃止後(2021年3月時点のダイヤ)

 そして現在の状況です。東京駅発5時20分の東海道線始発列車で西へ行くと、1日で到達できるのは新山口。九州には行けません。しかし、実は4時41分発の京浜東北線大船行き(田端始発)があり、これを利用して品川5時10分発の東海道線に乗り継ぐと、小倉着0時5分でギリギリなんとか九州に到達するのです。この列車に乗ること自体が大変ではありますが……。

 この品川発を利用すると、山陰方面では米子まで、四国地方では松山、牟岐(徳島県南部)まで到達できます。ただ、高知方面へは、徳島・高知県境にある大歩危(おおぼけ)駅へ19時48分に到着し、そこで終電を迎えてしまいます。とはいえ、その後特急列車は4本も発車するので、高知市内へは2500円程度の追加出費により十分到達可能です。

 ちなみに、18きっぷユーザーの間で「お約束」だったことがあります。「ながら」が東京駅を出発するのは23時台なので、ここで18きっぷを使うと、わずか1時間乗っただけで日付が変わって、1日分を使い切ってしまいます。そのため大半の人は、日付が変わってから最初に停車する小田原駅までは通常のきっぷを購入し、小田原発車後に18きっぷを使用開始していました。

 西の果てまで行けなくなったとはいえ、小倉、松山、米子など、旅の拠点へはそれぞれまだ18きっぷで一日で到達できます。あるいは別途、夜行バスを利用すれば、東京を深夜に出発した翌朝に西日本から旅を出発することも可能になります。

【了】

【18きっぷ西日本限界旅 ビフォーアフター】

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コメント

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3件のコメント

  1. 東京4:41の京浜東北線始発を使えば品川5:10発の東海道線に乗り継げて0:05小倉着が可能です
    訂正お願いします

    • ご指摘ありがとうございます。修正しました。

  2. まぁ、その、始発列車に乗ること自身が大きな難関なのよね…。