実在したぞ「空飛ぶスポーツカー」! ボタン一つで飛行機へウイィンと変形 国から認可

「AirCar」はどんな乗りものなのか?

「AirCar」は自動車のように地上走行することも、航空機のように飛ぶこともできます。地上を走るときの「AirCar」はほぼ“自動車”そのもの。なお、エンジンはBMW製のもので、現段階では160馬力のものが採用されているとのことです。

 そして飛行機モードとなると、車体後方に格納されていた主翼が展開され、スポーツカーの「リアウイング」がそのまま尾翼になるようなイメージで、車体後方が延長され、固定プロペラが出現します。なお、この変化はボタンのワンタッチ操作ででき、2~3分程度で完了するとのこと。

 ちなみに、「AirCar」試験機の場合、垂直離着陸ではなく飛行機のように滑走路(スペック上は300mで離着陸可能)を用いて実施します。こういった部分も、多くの「空飛ぶクルマ」とは異なる点です。

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Klein Visionの「AirCar」(画像:Klein Vision)。

 飛行試験では、高度8200フィート(約2400m)、最高巡航速度190km/hも達成。45度の急旋回、安定性と機動性のテストを経たのち、2022年1月には、スロバキア当局から公式に、自動車の車検に相当する「耐空証明」を授与されました。証明取得のために「操縦装置に触れずに」実施されたものも含む200回以上の離着陸試験を含む、70時間以上のテスト飛行を完了したそうです。

 なお、今回の飛行試験は初期型の試験機で実施されましたが、エンジンを300馬力に上げ、可変ピッチプロペラを装備し、巡航速度300km/hを見込む、スペック向上版「プロトタイプ2」の試作も進んでいるとのことです。

【了】

【マジでクルマが飛んでる…】ウワサの「AirCar」をさまざまな角度から徹底解剖

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コメント

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1件のコメント

  1. ドローンとして届け出れば無免許操縦可能? 
    …なわけがないですね…