使わない路線No.1返上なるか「東京メトロ南北線」 始まりは“北区シャトル” 30年で大変貌
ついに相鉄線との直通も決定
ただ東京メトロ各駅の2020年度乗降人員を見てみると、南北線は少ない順の上位5駅に、3駅がランクインします。1位が西ケ原、3位が志茂、4位が本駒込です。
「乗りものニュース」は2021年4月、東京の地下鉄で利用したことがない、もしくはあまり利用しない路線はどれか尋ねるアンケートを実施。回答者907人のうち51.8%が南北線を選択しましたが、これは都営地下鉄を含む13路線で最多でした。理由として、新しいゆえに地下深くを通っていること、JR山手線の大ターミナル駅に接続していないことなどがありました。
一方で利用客からは、溜池山王や飯田橋といった都心部に直接アクセスできる利便性を評価する声が聞かれたほか、輸送障害の少ない南北線を、JR線が不通の際にサブルートとする人もいました。利用客が少ないゆえ混雑が比較的少なく、快適に移動できる点も挙げられました。
2023年3月には、新規開業する相鉄・東急新横浜線を介して広がる直通運転ネットワークの中に南北線も組み込まれ、車両も順次8両編成に増結されます。開業当初は実質的に「北区シャトル」(駒込駅のみ豊島区)だった南北線ですが、ネットワークの広がりとともに、実際の利用者から聞かれた利便性や快適さを多くの人が実感することになるのでしょうか。
【了】
東京の地下鉄で新車が出ていないのは南北線だけ。
東京メトロ南北線に19000系が出るのはいつでしょうか…
この南北線によく似た路線が、かってのOsaka Metroの中央線でした。開通時は、僅か1両だけの運用でした。それが、沿線人口の増加と都市開発の進行と共にどんどんと利用客が増え続けて、現在ではコスモスクエアから奈良登美ヶ丘までの長大距離と、Osaka Metroでは御堂筋、谷町線に次ぐ利用客の多い路線となっています。ちょうど東西線も開通時は、こんなに利用客が増加するとは想定されていませんでした。この南北線もOsaka Metroの中央線や、おなじ東京メトロの東西線のように、利用客が増えて乗り入れ先も多くなり発展していくものとおもわれます。