『トップガン』新作のステルス機がリアル感満載なワケ “舞台”は実在 米海軍の協力スゴイ!

映画『トップガン マーヴェリック』に登場する試作ステルス機「ダークスター」。この機体、実際にステルス機の開発経験を持つロッキード・マーチンが監修したものとか。しかも運用する試験場も実在する海軍基地だといいます。

広大な試験エリアが必要なワケ

 なぜ、アメリカ海軍がこれほど広い試験場を必要とするかというと、ここでの試験が戦闘機ならびに航空機で運用する兵器をテストするのには、ここまでの広さが必要だからです。現代の戦闘機は超音速で飛び、そこから発射される兵器は数十から100km以上の射程があります。それらが実戦で本当に使えるかどうかを判断するためには、単純に試射するだけでなく、実戦を想定した複雑な条件の下で試験を行う必要があります。

 広大なチャイナレイクの試験場ではそういったテストが可能です。なお、ここでの任務は航空機ならびに兵器の試験だけでなく、それを任務で実際に使うための運用や戦術の研究も含まれているそうです。

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チャイナレイクに所在するVX-9「バンパイアーズ」が運用する戦闘機F/A-18「ホーネット」(布留川 司撮影)。

 一般には公表されていない新技術や装備品がテストされることもあるためか、基地内のセキュリティーレベルは非常に高く、兵士であってもテストエリアでの撮影はスマートフォンを含めて厳禁。一般人の立ち入りも厳しく制限されています。ゆえに、「ダークスター」のような極秘機のテストが行われていても不思議ではありません。

 なお、基地には航空試験評価飛行隊と呼ばれるVX-9「バンパイアーズ」とVX-31「ダストデビルズ」の2つが所在しています。試験の内容についてはVX-9が兵器試験、VX-31は航空機の試験を担当していると言われています。特にVX-9は海軍と海兵隊のすべての航空機搭載兵器の試験を行うために、1つの飛行隊で戦闘機から攻撃ヘリコプターまでを統合的に運用しているとか。この中には最新鋭のF-35BとF-35Cも含まれています。

【実際に行ってみた】チャイナレイク基地のエアショー風景

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コメント

1件のコメント

  1. 舞台 ‪✕‬

    部隊 〇

    ですよね?