青春18きっぷ旅の難関「津軽海峡」 “オプション券で新幹線”の使い勝手 フェリーが現実的?
新幹線でも1日わずか7本!
オプション券利用での最大のネックは、有効区間の列車本数が少ないことです。津軽線の津軽二股駅に発着する列車は1日あたり上下各5本で、さらに奥津軽いまべつ駅、木古内駅に停車する北海道新幹線も上下各7本しかありません。
それゆえに乗り継ぎパターンは限られ、上下線で各3パターンのみ。なかには、列車待ちでの時間ロスがかなり大きいパターンもあります。たとえば、下りの乗り継ぎパターンは次の通り。
●下り(青森→函館)の主な乗り継ぎパターン
・青森発(津軽線):6時16分、11時01分、15時31分(いずれも蟹田で乗り換え)
→蟹田発(津軽線):7時07分、11時44分、16時12分(津軽二股で新幹線へ乗り換え)
→奥津軽いまべつ発(北海道新幹線):8時12分、14時15分、17時01分
→木古内発(道南いさりび鉄道):9時13分、15時19分、19時15分
→函館着:10時13分、16時22分、20時16分
青森6時16分発の乗り継ぎパターンならば函館まで最速の3時間57分で着き、函館からさらに乗り継ぎを重ね、当日中に札幌駅へ到達できます(室蘭本線・千歳線経由、函館本線の山線経由のいずれも可能)。函館に約2時間滞在できるので、駅のすぐ近くの「函館朝市」を散策しながら海鮮丼を味わうのもよいでしょう。
しかし、青森発11時01分発、15時31分発のパターンだと接続が悪く、函館までそれぞれ5時間21分、4時間45分を要します。函館から青森への上り3パターンは総じて接続が悪く、最速でも6時間以上かかります。
上記以外の乗り継ぎパターンについては、たとえば奥津軽いまべつ駅(津軽二股駅)周辺で宿泊して翌日に函館方面を目指す案も考えられますが、北海道新幹線と道南いさりび鉄道の日程をまたいでの利用は、オプション券ではできません。
新幹線でワープするならえきねっとトクだ値の利用が有効でしょう。新青森~新函館北斗で6010円です。
または、北海道&東日本パスを使う手もあります。新青森に至るまでのいわて銀河鉄道・青い森鉄道も乗れますし、特定特急券4000円を払うだけで北海道新幹線に乗れます。また、その先札幌方面との往来なら、北海道線特急オプション券6110円を買えば、北海道新幹線に加えて、北海道内の特急自由席も乗れるというのもメリットです。