東京メトロ南北線「品川仮駅」は1面2線に? 地上の環状4号と一体で工事 詳細が判明

トンネル構造も明らかに。

利用者分散による既存路線の混雑緩和も

Large 220604 kakky 01

拡大画像

東京メトロ南北線の9000系電車(画像:写真AC)。

 東京都都市整備局が、都市高速鉄道第7号線、いわゆる東京メトロ南北線(品川~白金高輪)の延伸事業に関する資料を公表。その概要が徐々に明らかになってきました。

 6月に開催された説明会では、延伸区間およそ2.5kmは「Ω」を描くような線形となることが発表されました。特に品川駅(仮称)側の地上では、2032年度の完成を目指し環状4号が建設中で、地下鉄は用地取得簡素化の観点からも、道路空間を最大限活用するとしています。

 掘削方法も公表されました。資料によると、品川駅(仮称)および既設である白金高輪駅側の折り返し設備との接続地点は開削工法を、その中間部はシールド工法をそれぞれ採用します。開削工法で建設される品川駅(仮称)は箱型のトンネルとなり、その幅は約19~22m。ホームの両脇に線路を設ける1面2線構造とする予定です。

 一方、シールド工法で建設される中間部は円形のトンネルに。その幅は約10mです。延伸区間の地上は高低差のある地形ですが、地下鉄はあまり勾配をつけずに建設されそうです。

 事業認可は去る3月28日(月)に国土交通大臣から受けており、品川~白金高輪間は2030年代半ばの開業が目標とされています。整備効果について東京都都市整備局は、六本木・赤坂エリアと、リニア中央新幹線の始発駅にもなる品川が直結することにより、移動時間の短縮だけでなく、東京の国際競争力の強化や地域の活性化などが期待できるとしています。また、利用者が分散することによる既存路線の混雑緩和や、災害時などに他路線の代替手段となることも挙げています。

【了】

【計画地図・断面図】東京メトロ南北線(品川~白金高輪)の延伸部

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 「品川仮駅」を記すと、本設の品川駅を建設する前に仮設の品川駅を設置するとしか取れません。「(仮称)品川駅」と書くべきでしょう。校正をしていないのでしょうか?

  2. 諸事情も分かるが将来を考えると、あまりにもルートが遠回り。
    費用対効果の面からも再考願いたい。