白と緑の新幹線9年ぶり復活! 東北・上越新幹線200系を振り返る 外も中も七変化
2種類のデザインがあった200系
車内設備では、食堂車こそなかったものの、ビュフェ付の車両を連結して軽食の提供を行えました。また、座席はグリーン車と普通車の2種類がありましたが、普通車では通路を挟んで2人がけと3人がけの座席が並んでいました。
200系では当初、3人がけの座席が固定式で、客室の中央部に向かって背中を向ける形で座席が配置され、“集団離反型”とも呼ばれていました。この結果、進行方向と逆向きになる座席が出てしまいましたが、2人がけの座席は回転して向きを変えることができる仕組みで、全体の7割の座席は進行方向を向くように配慮されていました。
200系は丸いヘッドライトを備えたデザインで登場しましたが、1987(昭和62)年には新しいデザインの車両が加わりました。当時、東海道・山陽新幹線で導入が進んでいた100系電車と同じデザインの車両が作られたのです。特徴は、長くなった先頭部の鼻先と細長いヘッドライト。なお、初めは新車として製造されましたが、1988(昭和63)年から1992(平成4)年かけて追加された車両は、中間車を先頭車に改造したものでした。なお、新デザインの車両では3人がけの座席も回転できました。
1990年代になると、200系には2階建て車両も登場しました。2階建て車両は2種類あり、1990(平成2)年に登場した車両は2階部分がグリーン車で、1階部分は個室でした。個室は1人用と2人用に加え、4人用がありました。1人用と2人用はグリーン個室で、通路に扉が付いた完全な個室でしたが、4人用は普通車の個室で、仕切りはあっても扉がない簡易なものでした。
200系塗装のE2系でE200系。