白と緑の新幹線9年ぶり復活! 東北・上越新幹線200系を振り返る 外も中も七変化

青い200系 登場

 次いで登場した2階建て車両は、2階部分は同じくグリーン車でしたが、1階部分はカフェテリアと呼ばれる売店を備えていました。こちらは1991(平成3)年に営業運転を開始。東北新幹線では、ひとつの編成に2種類の2階建て車両を連結した16両編成が登場したわけです。なお16両編成の200系では、先頭車が新デザインの車両で揃えられたほか、車体の塗り分けを変え、窓の下に緑色のラインを添えていました。

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E2系(左)とリニューアルされた200系(右)。リニューアルに際して、前面ガラスの周りを丸みのある形状に変更している(2008年2月、柴田東吾撮影)。

 1999(平成11)年には、200系のリニューアル車両が登場します。外観では先頭部の窓の形状を変更したほか、車体色は上半分が飛雲ホワイト、下半分が紫苑ブルーとされました。同時期に作られたJR東日本の新幹線車両と色を揃えたのですが、200系ではグリーンのラインを添えて個性を出していました。このほか、内装を一新して3人がけの座席も回転できるように改良されています。

 また、外観はそのままに仕様が異なる車両もありました。1990(平成2)年から始まった上越新幹線での275km/h運転に対応した編成のほか、1998(平成10)年に開催された長野オリンピックの輸送に対応すべく、長野新幹線(現在の北陸新幹線)も走行可能な編成も改造により1編成だけ登場しました。

 さて、後継車両の登場により、200系は順次引退。2004(平成16)年には2階建て車両が、2006(平成18)年には新デザインの車両も引退しました。アイボリーホワイトとモスグリーンの車両は2007(平成19)年に一度引退しましたが、リニューアルされた200系でその車体色を復刻し、200系登場当時の車体色が維持されたのです。

 最後の200系は2013(平成25)年に引退しましたが、今回「200系カラー」のE2系が登場したことで、アイボリーホワイトとモスグリーンの車体カラーが9年ぶりに復活。復刻編成の運行時刻は、JR東日本の専用ウェブサイト「200系カラー新幹線運行情報」で確認できます。

【了】

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Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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1件のコメント

  1. 200系塗装のE2系でE200系。