山手線の駅名標の「山」「区」どんな意味? 記号は全国11種 知ってると得するかも!?

「区」だけでなく「浜」「阪」「九」など11種

 一方の「区」は、おおまかにいえば前出の「山手線内」の拡大版といった位置づけです。こちらは百万都市など全国11の都市内で特例があり、例えば桜木町駅(横浜市)なら「浜」、JR難波駅(大阪市)なら「阪」、あおば通駅(仙台市)なら「仙」という表記になります。

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JR可部線の七軒茶屋駅。「広島市内」の駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 特例の内容は「都市内の中心駅から営業キロが201km以上ある駅との区間の運賃は(中略)、中心駅から(または中心駅まで)の営業キロ、運賃計算キロで計算します」というもの。中心駅とは東京23区なら東京駅、大阪市なら大阪駅、北九州市なら小倉駅です。

 具体的に見てみます。総武線各駅停車の小岩駅から大糸線の南小谷駅(長野県)まで移動する場合、両駅間は315km(在来線)あります。本来ならばその距離相応の運賃が必要ですが、上記特例により、南小谷駅まで305kmの中心駅(東京駅)を出発駅とみなし運賃が算定されるというわけです。

 この場合、発券されたきっぷには「東京都区内」と表記されるので、小岩駅でなくとも都区内の駅、つまり駅名標に「区」とある駅ならどこからでも使用可能です。ただし「山手線内」の時と同様に、都区内駅での途中下車はできません。

 ちなみに、神奈川県川崎市には特例がありませんが、川崎駅と南武線、鶴見線の一部駅は、川崎市内に所在していても「横浜市内」に含まれます。逆に、兵庫県神戸市内に所在する道場駅(福知山線)は、「神戸市内」に含まれません。

【了】

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