地下深くまで太陽光が届く駅! 延伸した香港MTR「東鉄線」に乗ってみた

ラビリンスと化した金鐘駅

 金鐘駅のプラットホーム数は8つ、駅全体は8フロアあり、まさにラビリンスと化した駅となりました。使われた鉄柱の数はエッフェル塔の4倍、使われたコンクリート量はサッカー場大で2階建てのビルができるほどだそうです。地下深い駅なので、あえて吹き抜けの部分を造り、自然の光を地下まで入れようとしています。都営大江戸線が深いところにあるのは知られていますが、構内にまで自然の光を入れようとする地下鉄駅は、筆者(武田信晃)はほかに知りません。

 東鉄線の総延長は46km、駅の総数は16となりました。新駅は前述の會展だけで、乗り換え駅は5駅あります。

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ラビリンスと化したの金鐘駅(画像:MTR)。

 工事は2013(平成25)年から始まりました。トンネルは、海底部分はプレキャスト工法を採用。1ユニットの長さは160mで重さは2万3000トン、計11ユニットが連接されました。ユニット以外のトンネル部分は約2.3kmのボーリングを実施。そこから排出された土砂の量は15万5000立方メートルに及びます。

 列車は延伸前12両編成でしたが、今後は9両編成に変更されるようで、車両は段階的に入れ替えられます。車両は韓国の現代ロテム社、中国の長春軌道客車、そして伊藤忠商事・近畿車両・川崎重工のコンソーシアムも採用されました。

【MTR路線図】延伸した東鉄線ほか、現地の様子

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