地下深くまで太陽光が届く駅! 延伸した香港MTR「東鉄線」に乗ってみた
実際に乗ってみた
筆者は6月、実際に利用してみました。列車の座席は金属製で、1列6人が座れるタイプ。垂直の手すりは握る部位だけ2つに分かれていて、よりたくさんの人が握れるデザインです。ドアの下には大型ディスプレイが設置され、路線の全体図や次の駅、現在停車している駅など必要な情報が流れてきます。また、座席の上のディスプレイではニュース番組のダイジェストなどが放映され、いわゆる広告用として使われていました。
地下鉄である東鉄線ですから、香港島に渡る海底トンネルに差し掛かっても、いつから海底なのかは全く分かりません。それなりに人が乗っていたものの混雑というほどではありませんでしたから、MTRの狙い通り、チュン湾線と東鉄線に客が分散したのだと思います。
駅の運行掲示板には、次の列車の情報が表示されますが、混雑状況についても知らせてくれます。混雑していれば黄色、空いていれば緑色でリアルタイムに表示。MTRのアプリでも確認できます。またJR山手線のように、次の列車の到着にかかる時間を表示します。
東鉄線の延伸は事実上、香港を南北に縦断する路線を建設したことです。中国本土へのアクセスのみならず、九龍と新界(New Territories)へのアクセスも抜群に改善されました。香港での移動が楽になったとしみじみ感じます。
【了】
Writer: 武田信晃
新聞記者、編集者として勤務した後、フリーランスのジャーナリストとして独立。香港と日本の政治・経済、社会などを中心取材するほか、国内外で行われているスポーツについても取材・執筆をしている。
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