「ジャパーン ミツビシ」F-2戦闘機初参加 豪の多国籍演習「ピッチ・ブラック」現地はお祭り!

世界17か国の空軍が一堂に会して訓練を実施する「ピッチ・ブラック」演習。今回、日本のF-2戦闘機が初参加。その一環で、オーストラリアでデモフライトも実施。現地住民の目には空自の戦闘機はどう映ったのでしょうか。

ノリは「戦闘機の盆踊り大会」?

 ビーチ近くの駐車場には食べ物や土産物の屋台も出店されており、来場者はビーチチェアやシートを広げて海遊びをしながらのんびりと観戦。さながら軍主催の「戦闘機の盆踊り大会」といった雰囲気をビーチ周辺に醸し出していました。地域住民への説明と、軍の活動のPRという点では、こうした気軽なイベントの方が向いているのかもしれません。

 エアショーでは航空自衛隊を含む13か国の軍用機が飛行。アメリカ海兵隊のティルトローター機MV-22「オスプレイ」はビーチ上空でホバリング飛行を行い、空中給油機を持ち込んだイギリス空軍やドイツ空軍は、戦闘機との編隊飛行まで行いました。

Large 20220829 01
ダーウィン市街のミンディルビーチに設けられたフライパス&ハンドリングディスプレイの会場。多くの人々はビーチでの日光浴をしながらのんびりとしたムードで見ていた(布留川 司撮影)。

 主役のオーストラリア空軍は最新鋭ステルス戦闘機F-35A「ライトニングII」でアクロバット飛行まで実施して、自国の空軍力を爆音とともにアピール。とはいえ、筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)の横で見ていた市民は「アレの燃料代っていくらなんだろうね?」という厳しい意見を投げかけていました。

 航空自衛隊のF-2戦闘機は2機編隊で通過飛行を1度行っただけでしたが、恐らく海外の一般市民の前で展示飛行するのは初めての機会となったのではないでしょうか。F-2の原型はアメリカ製のF-16「ファイティングファルコン」であり、今回のエアショーでもF-16はインドネシア空軍、シンガポール空軍、韓国空軍の機体が参加していたため、一般市民から見ればどれも同じ機体に見えたことでしょう。

 ただ、筆者が現地で感じた印象では、会場のアナウンスから「ジャパン」「ミツビシ(F-2を生産した三菱重工の事)」といったフレーズに反応してくれた人々が多かったように思われます。

 ちなみに、F-2が飛び去った後、筆者の近くにいた男性が「アレがお前の国のジェットか、ミツビシ製なのか?」と笑いながら話しかけてきました。日本の防衛政策といった細かいハナシは伝わらなかったようですが、日本の戦闘機の存在はしっかりと認識してくれたようです。

【了】

【最新F-35ステルス戦闘機も】ダーウィンの空を舞う空自F-2戦闘機ほか

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 写真見たけどF35Aじゃない。

    F35Bやろ

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  4. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  5. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開