緑に見えるのになぜ「青信号」!? イギリスでは「黄信号」イエローではない!

赤だけは真実と信じたい…!

文化、メディア、語呂の良さ…?「青信号」の由来

 見た目は緑色なのに「青信号」と呼ぶのはなぜでしょうか。口語だけかと思いきや、道路交通法施行令にも「青色の灯火」と記載があります。

 そもそも信号機に使われる色はCIE(国際照明委員会)によって決められており、そのうち交通信号機には「緑・黄・赤」の3色を使うこととされています。これは人が認識しやすい色を採用してのことです。そして「青信号」は、海外では「green light/signal(緑信号)」と呼ばれ「blue(青)」は使われません。

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青信号。見た目は「緑色」だが、日本での呼び方は「青信号」が一般的(2020年8月、大藤碩哉撮影)。

 日本だけが「青信号」と呼ぶのは、日本独特の文化が関係しているといえそうです。古くから赤の対極にある寒色を「青」と呼ぶ習慣があり、緑色に見えても「青」と表現してきました。現代でも青葉や青虫といった表現にその名残があります。

 ただし、日本初の信号機はアメリカからの輸入品であり、1933(昭和8)年に制定された信号機の運用に関する公式文書には、「green light」にならって「緑信号」と記載されました。しかし当時の新聞が「青信号」と報じたこと、また語呂がよかったことなどから「青信号」が広く定着したといわれ、戦後の1947(昭和22)年には法令上も「青信号」に改められています。

【写真】「イエロー」じゃなけりゃ何色なのか イギリスの黄信号

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