敵地攻撃は彼らに聞け?青森・三沢の米空軍F-16戦闘機が担う際どい任務とは 精鋭部隊「イタチ」

青森県東部にある三沢基地に配置されているアメリカ空軍第35戦闘航空団。この部隊が運用するF-16戦闘機は、敵地の奥深くに潜り込む役割を持つとか。「ワイルドヴィーゼル」と呼称される危険なミッションの一端を見てみます。

「WW」と尾翼に描くようになった由来

 SEAD任務は当初、「フェレット計画」と呼ばれていましたが、電子情報を収集する活動の「フェレット」と区別するため、「ワイルド・ウィーズル」という別の名で呼ぶようになります。そして、ワイルド・ウィーズル機の主兵装としてレーダーを破壊することに特化したミサイルも開発されました。レーダー波の指向性を利用して、その発信元に向かって飛ぶミサイルです。こちらも改良を経て、現在では「HARM」(High-speed Anti-Radiation Missile)と呼ばれる対レーダーミサイルが使用されています。

 SEAD任務を遂行するには、敵戦闘機による迎撃や対空砲火をかわす能力も求められます。そのため、ワイルド・ウィーズル機は飛行性能の優れた戦闘機をベースにECM能力と対レーダーミサイル運用能力を付与することで作られてきました。

 ちなみに、敵が自軍に向け仕掛けてくるECMに対抗する手段はECCM(Electronic Counter-Counter Measure)と呼ばれますが、こちらが仕掛けているECMないしECCMが効いているかどうかは敵の反応を観察するしかありません。そこもワイルド・ウィーズル任務の凄いところといえるでしょう。

Large 20220930 01
アメリカ西海岸ワシントン州にあるウイッドビーアイランド海軍航空基地からローテーション配備されている第209電子攻撃飛行隊のEA-18G電子戦機(細谷泰正撮影)。

 アメリカ空軍が用いた歴代のワイルド・ウィーズル機は、初代のF-100F「スーパーセイバー」に始まり、二代目のF-105F/G「サンダーチーフ」、三代目のF-4G「ファントムII」と全て複座の戦闘機がベースです。なぜ複座型かというと、前席のパイロットと後席の電子戦士官の2名で役割分担することが可能だからです。

 ただ、後に電子機器の小型化と自動化により単座、すなわちひとり乗りでも作戦遂行に支障がなくなったことから、現在では単座のF-16もワイルドヴィーゼル機として運用されるようになりました。

【40年前の戦闘機たち】F-105G&F-4Gなど往年のワイルドヴィーゼル機ほか

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス