現代戦車なぜ「主力」ばかり? 軽中重に巡航等色々あった戦車の種類が収斂した理由

WW2期は軽戦車、中戦車、重戦車と分類していましたが、今はそれがありません。技術の進化などにより役割分担の必要性が薄れたことが大きな理由ですが、その前に戦車の母国であるイギリスでの運用思想の大きな失敗が源流となっています。

米ソの「主力戦車」黎明期は…?

 同じころソビエト連邦でも、機動力がありながら重戦車並みの高火力を誇るドイツのパンター中戦車に対抗するため、開発中に車体以外の設計は陳腐化していたT-44を発展させることが試みられます。

 こうして、優秀だったT-44の車体に100mm戦車砲を搭載し発展させたT-54が戦後に完成します。この戦車は最初の分類こそ中戦車でしたが、「センチュリオン」と同じく重装甲、重火力、高機動性を備えた汎用性の高い車両として、同車両を発展させたT-55と共に、冷戦期に入ってからの東側陣営における第1世代主力戦車と見なされています。

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朝鮮戦争に投入されたM46「パットン」戦車(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 アメリカに関しては、第2次世界大戦終結からしばらく、それほど戦車開発に積極的ではありませんでした。しかし、さすがに中核となる中戦車がM4「シャーマン」だけでは非力ということで、戦中に開発したM26「パーシング」の運用扱いを重戦車から中戦車に変更し、さらにそのエンジンやサスペンションを改良する形で、主力戦車M46「パットン」が登場し、朝鮮戦争に投入されます。アメリカ軍はこの「パットン」シリーズを、改良などを加えながら後継のM1「エイブラムス」にリプレースされるまで使用し続けました。

 なお戦前、戦中のアメリカ戦車と同じく、初期の「パットン」はガソリンエンジンを搭載していましたが、M48からは被弾時の安全性や燃費の観点から、他国の主力戦車同様にディーゼルエンジン化されています。

【画像】中戦車といえば「チハ」! 占守島の九七式中戦車

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