米空軍公式の“ザ・魔改造” 異形のF-16戦闘機ファミリー 無事飛べた?

4600機以上が生産されたアメリカ製戦闘機F-16。傑作機といえる同機の派生型のなかでも異色といえるのが、デルタ翼のF-16XLと、カナード翼増設のAFTI F-16でしょう。どのような経緯で開発されたのか、出自とその後を探ります。

米空軍は不採用、でもNASAでテスト機として活躍

 このデモンストレーターにアメリカ空軍が興味を示し、F-16Aの3号機と5号機が改造のために空軍から提供されます。その改造作業が行われていた1981(昭和56)年、空軍はF-111戦闘爆撃機の後継機となる強化型戦術戦闘機(ETF)計画を発表しました。敵地に侵攻して阻止攻撃を行うという性能要求に、GD社はF-16XLを提案することを決めます。

 およそ1m胴体が延長され、クランクドアロー翼となったF-16XLは、1982(昭和57)年7月に初飛行を成功させると、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地で飛行試験を始めました。同年10月には早くも基地公開日で展示されています。

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1980年代前半アメリカ本土のエドワーズ空軍基地で撮影したF-16XL。性能披露のため翼下に多数の擬製弾を搭載している(細谷泰正撮影)。

 ただ、2年間にわたる評価試験の結果、アメリカ空軍は1984(昭和59)年に複座の強化型F-15戦闘機をF-111の後継となる新たな戦闘爆撃機として採用すると発表しました。これが後のF-15E「ストライクイーグル」です。

 F-15採用の理由は、既存の生産ラインが使えることに加え、双発のため生存性が高いこと、そして大きな搭載量が期待できることなどでした。こうしてETFでは不採用に終わったF-16XLですが、製作された試作機2機はその後、実験機としてNASAで長期間にわたって飛行実験に使われました。なお、この2機は今でもエドワーズ空軍基地で保管されています。

【40年前のレア写真!】米本土で試験中のF-16XLやAFTI F-16、後の「ストライクイーグル」など

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コメント

2件のコメント

  1. F-16XLを近代化・セミステルス化して、F-36を作るみたいだな。

  2. VRというよりARに分類されるね

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