海自「国際観艦式」20年で変化した“顔ぶれ” 国際関係を象徴? 存在感増した国、消えたロシア

2022年11月に実施された海上自衛隊の国際観艦式は、史上2回目です。栄えある1回目は2002年のこと。今回と規模はほぼ同じでしたが、ロシア海軍から3隻も参加したとか。この20年でどう変わったか見比べてみます。

ロシアから軍艦3隻が来日した2002年

 前回の国際観艦式は、東京湾において停泊式で行われましたが、今回は相模湾を舞台に移動式での実施となりました。移動式は観閲部隊だけでなく、受閲部隊も隊列を組んで航行し、両部隊がすれ違う形で観閲を受けるため複数の艦艇で速力を合わせる必要があり、高い技量が要求されます。そのため、日本ではあまり見ることができない個性豊かな外国艦艇による隊列と迫力ある航行を見ることができました。

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2002年の海上自衛隊 国際観艦式で横須賀に停泊する海上自衛隊の護衛艦「しらね」(右)と「いかづち」(深水千翔撮影)。

 参加隻数は2002年が11か国17隻の外国艦を含め計41隻だったのに対し、2022年は12か国18隻の外国艦を含め計38隻でした。ちなみにイギリス海軍のリバー級哨戒艦「スペイ」が無事に到着すれば「13か国19隻」となるところでしたが、残念ながら今回は悪天候に阻まれ間に合いませんでした。

 2002年の国際観艦式ではロシア海軍からミサイル巡洋艦「ヴァリャーク」、タランタル級コルベット「R-18」、キロ級潜水艦「モゴーチャ」の3隻が参加。韓国海軍も駆逐艦「広開土大王」、補給艦「天池」、フリゲート「済州」の3隻を派遣しています。さらに太平洋の向こう側からチリ海軍の帆船「エスメラルダ」が駆けつけました。ロシアの巡洋艦「ヴァリャーク」は横須賀基地において一般公開が行われ、珍しいロシア艦を一目見ようと大勢の見学者で賑わっていました。

 一方、2022年の国際観艦式はインド太平洋諸国との間で安全保障上の結びつきが強くなったこともあって、インドとパキスタンがそれぞれ2隻ずつ艦艇を派遣したうえ、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、シンガポール、タイといった東南アジア諸国の海軍も艦艇が来日しています。はるばるニュージーランドからは南極海で活動する補給艦「アオテアロア」が参加。ギリギリまで参加が明らかでなかった韓国も補給艦「昭陽」を派遣し、祝賀航行部隊に加わりました。

 オーストラリアはなんと4隻もの艦艇を派遣。観艦式では駆逐艦「ホバート」、フリゲート「アルンタ」、補給艦「スタルワート」、潜水艦「ファーンコム」が隊列を組み、カナダやブルネイの艦艇と共に航行しました。

【20年前の横須賀】2002年の国際観艦式に姿見せたロシア海軍艦艇たち キロ級潜水艦も

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