海自「国際観艦式」20年で変化した“顔ぶれ” 国際関係を象徴? 存在感増した国、消えたロシア

2022年11月に実施された海上自衛隊の国際観艦式は、史上2回目です。栄えある1回目は2002年のこと。今回と規模はほぼ同じでしたが、ロシア海軍から3隻も参加したとか。この20年でどう変わったか見比べてみます。

国際観艦式じゃなくても来日する外国艦船

 特に、日本やアメリカと共にQUAD(クアッド)と呼ばれる枠組みを構成しているインドとオーストラリアは、2015年の観艦式にも艦艇を派遣しており、海上自衛隊が主催する観艦式では定番の国になりつつあります。台風で中止になったものの、2019年の観艦式では、豪印共に今回と同じ数の艦艇が並ぶ予定でした。

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2015年の観艦式で観閲艦を務めた護衛艦「くらま」(深水千翔撮影)。

 今回の国際観艦式の後、11月8日から15日にかけて日米豪印による共同訓練「マラバール」が行われており、観艦式に参加した外国艦ではアメリカ海軍の巡洋艦「チャンセラーズビル」、インド海軍のフリゲート「シュバリク」、対潜コルベット「カモルタ」、オーストラリア海軍の「アルンタ」「スタルワート」「ファーンコム」が、海自艦艇や航空機と共に対潜水艦戦や対空戦といった戦術訓練を日本近海で実施しています。

 なお、2002年の国際観艦式にはフリゲート「プレリアル」を、次に行われた2015年の観艦式にはフリゲート「ヴァンデミエール」を派遣したフランス海軍は、今回は艦艇の参加はなく、哨戒機ファルコン200を祝賀第12群として来日・参加させています。同機は10月中旬から北朝鮮船舶の違法な海上活動を監視するため普天間飛行場に展開しており、これも近年の国際情勢を象徴する機体のひとつといえるでしょう。

 ちなみに、台風で中止となった2019年の観艦式は、カナダ、中国、シンガポール、イギリス、米国、インド、オーストラリアの艦艇11隻が来日・参加し計46隻で実施される予定でした。近年は通常の観艦式でも複数国の外国艦が祝賀航行部隊に加わることが当たり前になっているため、2025年の観艦式でも珍しい外国艦艇が参加することは間違いないでしょう。

 そのころには海上自衛隊だけでなく周辺諸国の海軍も新鋭艦を導入していることが確実であるため、どんな艦艇を見ることができるのか、筆者(深水千翔:海事ライター)は今から楽しみです。

【了】

【20年前の横須賀】2002年の国際観艦式に姿見せたロシア海軍艦艇たち キロ級潜水艦も

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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