「キエフの幽霊」いたの? 韓国産“4.5世代機”ってどうなの? 22年話題になった戦闘機3選 噂の真相
番外編は世界的大ヒット映画に出た機体
最後に番外編として、今年注目を集めたもうひとつの“軍用機”を紹介しましょう。それが、映画『トップガン マーヴェリック』に登場した極超音速テスト機「ダークスター」です。スクリーンだけの架空機がランクインすることには異論も多いかもしれませんが、映画自体の世界的なヒット(日本だけでも興行収入は130億円越え)を考えれば、たとえ実在しない機体であっても、その存在は世界中の人々に認知されたといえるでしょう。
この「ダークスター」の設定と撮影用実物大モックアップの製作には、ロッキード・マーチン社の先進開発部門「スカンクワークス」が協力したことも話題となりました。同部門は史上初の実用ステルス戦闘機F-117「ナイトホーク」や、世界最速の有人実用機SR-71「ブラックバード」を開発しており、劇中の「ダークスター」の演出をより現実的なものにするのに一役買っていました。
また、撮影に使われた「ダークスター」のモックアップは、その後にアメリカのエドワーズ空軍基地のエアショーで実機と並べて展示されたり、「スカンクワークス」の広報活動にも利用されたりしています。これは軍や航空機メーカーにとっても、この「ダークスター」の知名度の高さ認めている表われだといえるでしょう。
なお、2023年1月には前出の百里基地に、今度はインド空軍のSu-30MKIが飛来する予定です。無人機含め、2023年もさまざまな航空機が話題になることは間違いなさそうです。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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