「キエフの幽霊」いたの? 韓国産“4.5世代機”ってどうなの? 22年話題になった戦闘機3選 噂の真相

初の来日で飛行場周辺はお祭り状態

 1位は日本飛来によって国内の航空機ファンを沸き立たせた機体としてNATO(北大西洋条約機構)に加盟するイギリス、ドイツ、イタリア、スペインの4か国が共同開発した戦闘機「ユーロファイター」を挙げましょう。

 この機体は開発国を中心にヨーロッパ地域の複数の国で採用。ほかにもサウジアラビア、オマーン、クウェートといった中東地域の国々へ輸出されています。一方で、アジア地域でこの機体を配備している国は存在しておらず、それゆえか日本国内での知名度はイマイチな感じでした。しかし、それを一変させる出来事が今年起こりました。

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日本に初飛来したドイツ空軍のユーロファイター戦闘機と、航空自衛隊のF-2戦闘機(画像:航空自衛隊)。

 ドイツ空軍は大規模展開訓練として「ラピッド・パシフィック2022」を実施し、6機のユーロファイターを中心とした部隊をアジア地域に派遣しました。そして、その訓練の最後の行程として3機のユーロファイターが茨城県の航空自衛隊百里基地まで飛来したのです。

 このとき、3機のうちの1機をドイツ空軍トップであるゲルハルツ空軍総監が自ら操縦して来日。日本側も航空自衛隊トップを務める井筒航空幕僚長がF-2戦闘機の複座型の後席に乗って出迎え、航空自衛隊とドイツ空軍のそれぞれのトップが戦闘機に乗ってランデブーを実施するという特別なものになりました。

 ドイツ空軍の訪問期間はわずか3日間でしたが、受け入れ場所となった百里基地の周辺には熱心な航空ファンたちがユーロファイターを撮影しようと集まりました。ドイツ空軍側もその歓迎を嬉しく思ったのか、最終日の日本出発の際には、サービス満点の離陸後の急上昇と、編隊飛行による航過飛行を披露。今回の訪日は、ドイツ空軍と航空自衛隊、それに航空機ファンにとっても忘れられない出来事となりました。

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